...可也(かなり)長い葬列はいつも秋晴れの東京の町をしずしずと練っているのである...
芥川龍之介 「点鬼簿」
...しずしずと歩きながら...
有島武郎 「或る女」
...しずしずと乗り出して...
有島武郎 「或る女」
...しずしずと降りて行った...
梅崎春生 「庭の眺め」
...艦はもうしずしずと波間に沈下しつつあった...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...三角軒狐馬師(さんかくけんこまし)がしずしずと舞台の中央に立ちいでて...
海野十三 「金属人間」
...しずしずと下って来るのは...
海野十三 「空襲葬送曲」
...左端からしずしずと動き出でたものがあった...
海野十三 「空中墳墓」
...出発のためにしずしずと巨体を氷上にあらわした...
海野十三 「大空魔艦」
...しずしずとあらわれたのは...
海野十三 「太平洋魔城」
...夫婦が太鼓をかついでしずしずと門から出て来ると...
太宰治 「新釈諸国噺」
...足はしずしずと近寄って――芳一の傍に止った...
小泉八雲 Lafcadio Hearn 戸川明三訳 「耳無芳一の話」
...レディ・ダッシュウッドが微笑みながらしずしずと入室した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...「いいじゃねえか扮(なり)なんぞそのままでも」しずしずと白帆が滑っていく川の上を見渡しながら文楽はいった...
正岡容 「小説 圓朝」
...つのかくし)の手をかいぞえの髪結がとってしずしずとあらわれて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...歌などは早くできる女なんでございます」式部丞の話はしずしずと終わった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...しずしずと水の底に入って往(い)ったと伝え...
柳田国男 「山の人生」
...彼女はしずしずと歩くなんていうことがほとんどできないのである...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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