...何かと思う間もなくしずしずとガラス戸を押しあけて人がはいる...
伊藤左千夫 「水籠」
...しずしずと下へおり出した...
海野十三 「火葬国風景」
...三角軒狐馬師(さんかくけんこまし)がしずしずと舞台の中央に立ちいでて...
海野十三 「金属人間」
...もうひとりの針目博士が蜂矢をおびやかしている針目博士の方へしずしずとせまってくる...
海野十三 「金属人間」
...夫婦が太鼓をかついでしずしずと門から出て来ると...
太宰治 「新釈諸国噺」
...しずしずと説教壇にあらわれる...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...しずしずと改札口を出た...
寺田寅彦 「軽井沢」
...しずしずと裳を引きながらあらわれて來た...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...両花道からしずしずと鰭(ひれ)をふりながらあらわれる踊り子の緋鯉(ひごい)の列と……とりわけ鮮(あざやか)に幻に残ってるのは...
中勘助 「小品四つ」
...しずしずと天魔太郎の足もとにまいおりました...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...しずしずと競技道路(スタアド)に乗り込み来る...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...もったいぶってしずしずとスミス氏が進み出た...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...つのかくし)の手をかいぞえの髪結がとってしずしずとあらわれて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...こちらが着席するとそこへしずしずと嫁がたの父代理母...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...しずしずと進んでいった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...そして馬の駻気を、なだめながら、しずしずと、貴人のまえに臨む歩調をとらせた...
吉川英治 「平の将門」
...しずしずと椎(しい)の下へ歩みだした...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...彼女はしずしずと歩くなんていうことがほとんどできないのである...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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