...お嬢さんははっとした彼を後(うし)ろにしずしずともう通り過ぎた...
芥川龍之介 「お時儀」
...可也(かなり)長い葬列はいつも秋晴れの東京の町をしずしずと練っているのである...
芥川龍之介 「点鬼簿」
...その光団はしずしずと風にあおられて流れる様子だ...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...しずしずと奥の方へ進んでいったのであった...
海野十三 「雷」
...しずしずと進んで来られるのと...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...太陽はしずしずと森を越え...
竹久夢二 「朝」
...夫婦が太鼓をかついでしずしずと門から出て来ると...
太宰治 「新釈諸国噺」
...しずしずと近づいて来た...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...しずしずと天魔太郎の足もとにまいおりました...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...しずしずと入って来た...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...しずしずと紅玉湾へ入った...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...もったいぶってしずしずとスミス氏が進み出た...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...それで一気に伸びずにしずしずと伸びて咲いた水仙...
室生犀星 「庭をつくる人」
...しずしずとはいって来て縁側へぴたりと坐って...
山本周五郎 「半之助祝言」
...恐ろしさにふるえている姉さんと花子さんの傍へしずしずと近寄りながら...
夢野久作 「黒い頭」
...しずしずと引き退いて行く様子である...
吉川英治 「三国志」
...しずしずと進んでいった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...しずしずと壇(だん)の前へすすんだ...
吉川英治 「神州天馬侠」
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