...唯其科(しぐさ)の荒々しく...
石川啄木 「所謂今度の事」
...暗やみの地上を見おろすようなしぐさをしましたが...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...そしてわざとこの科(しぐさ)をこの場合に用いたのであった...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...わたくしどもの覗(のぞ)いておりますところからはその人たちの様子はしかとわかりかねましたけれどもちょうどこちらから正面のところに金屏風(びょうぶ)がかこってありましてやはり島田に結った若い女中がそのまえに立って舞い扇をひらひらさせながら舞っておりますのが顔だちまでは見えませぬけれどもしぐさはよく見えるのでござります...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...自分でそうと気がつかないでこころに思うことやしぐさにあらわれることが自(おの)ずと芝居がかっていてそれがわざとらしくもいやみにもならずにお遊さんの人柄に花やかさをそえ潤おいをつけていた...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...しゃあしゃあとした真似(まね)が出来るだろうか?若(も)しそうだったら彼女のしぐさは売笑婦以上じゃないか...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...人知れず穀菜に仇なす無名草(ななしぐさ)もある...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...一刀の下に首を打放(ぶっぱな)した時の仕草(しぐさ)などを見て来たようにやって見せて...
中里介山 「大菩薩峠」
...自然な子供同士のやうなしぐさだつたが...
林芙美子 「多摩川」
...かくべつ目立たないしぐさだが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...相手のしぐさばかりを冷いつもりの眼で眺めるのだつた...
牧野信一 「熱海へ」
...舞台では×右衛門の三千歳と△左衛門の直次郎とが盛んにあだつぽいしぐさを演つてゐた...
牧野信一 「若い作家と蠅」
...自分は役者のしぐさを透して...
牧野信一 「若い作家と蠅」
...雑誌『目不酔草(めざましぐさ)』の表紙模様不折(ふせつ)の意匠に成る...
正岡子規 「墨汁一滴」
...有名な悲劇役者のしぐさをまね...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...細君のしぐさが何だかいつもと違ふやうに感じたのである...
森鴎外 「魔睡」
...水際(みずぎわ)は芦草(あしぐさ)に埋(う)もれ...
吉川英治 「江戸三国志」
...たとえば雪の夜道に苦しむお谷のしぐさは...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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