...確かにその通りで覘いが外(はず)れたためしがない...
海野十三 「奇賊悲願」
...そうしていても果しがないと思ったのか...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...いつまでにらみあっていてもはてしがないので...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...はてしがないといってよいほどの仕事である...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...人相だってよくないし、服装だって、和服の着流しで、だらしがない...
太宰治 「正義と微笑」
...「お前はだらしがないからねエ」と叱(しか)りつける母には...
田中英光 「オリンポスの果実」
...ついぞ女にもてた例(ため)しがない...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...僕に言ったためしがないじゃないか...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...いつも楊子を持ってたためしがないじゃないか...
豊島与志雄 「慾」
...しがない不規則な日々を考へると...
中原中也 「亡弟」
...「だらしがないは口が過ぎるぞ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それなのに――私は告白しなければなりませんが――ほんとうの無罪宣告なんか出会ったためしがないのです」「ただの一度も無罪宣告に出会ったことがないというわけですね」と...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...しがないおかみに助けを求めるか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...そういった晩にはかつて罹(かか)ったためしがない...
柳田国男 「海上の道」
...今ではおぼろにもただすよしがないともいう...
吉川英治 「江戸三国志」
...果てしがないので久米之丞は...
吉川英治 「江戸三国志」
...常に暴酒はのんだ例(ため)しがない...
吉川英治 「新書太閤記」
...果てしがないので...
吉川英治 「宮本武蔵」
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