...お台所(だいどころ)の下ばたらきのしがないむすめでした...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「小夜啼鳥」
...實際に行はれたためしがない...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...はてしがないので...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...いつまでにらみあっていてもはてしがないので...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...疑いだすと果しがないけれども...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...弱くてだらしがない...
太宰治 「豊島與志雄著『高尾ざんげ』解説」
...あの魚が一疋も病気をして医者にかかった試(ため)しがない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...からだらしがないぜ」御用聞の銭形の平次は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「だらしがないは口が過ぎるぞ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...女はみンなだらしがないつてわけでもねえンだな」りよが黙つた...
林芙美子 「下町」
...欧州引揚船の荷物検査は無事にすんだためしがないが...
久生十蘭 「野萩」
...馬子にも衣裳というがこんな衣服(トバ)を引っぱっているとどうしたってしがない雑報記者とは見えまい...
久生十蘭 「魔都」
...能なしの白痴は釣が飯より好きで朝から晩まで池辺にしやがんでゐる癖に雑魚一ぴき持つて帰つた試しがないので...
北條民雄 「白痴」
...煙りは人間の道徳に從つて決して動いたためしがない...
横光利一 「寢たらぬ日記」
...いくら登っても果しがない...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...その半面「だらしがないのねエ...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...にんじんのは撮(と)った例(ため)しがないのだ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...堆(うづたか)かつた落葉なども今は殆んど見るよしがない...
若山牧水 「樹木とその葉」
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