...妻の繰言は果てしがない...
伊藤左千夫 「奈々子」
...ああ、先生も、私と同様に、だらしがない...
太宰治 「豊島與志雄著『高尾ざんげ』解説」
...いろんな他の文章にも魅かれていつて涯しがないやうであつた...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...それから以後ついぞ怒った試しがない...
夏目漱石 「それから」
...からだらしがないぜ」御用聞の錢形の平次は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...カラだらしがないよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手前もしがない者でござんす...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...女はみンなだらしがないつてわけでもねえンだな」りよが黙つた...
林芙美子 「下町」
...――だらしがないンでねえ...
林芙美子 「泣虫小僧」
...そりやアだらしがないのよ...
牧野信一 「眠い一日」
...今日ほど先生の姿が真剣な輝きに充ちてゐるのを見た験しがない...
牧野信一 「山彦の街」
...これは少しだらしがないと思った...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...今日来いというようなお召しがないものですから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...女性は未だかつて一ぺんもそこまで到達したためしがない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...見かけないという例(ため)しがないほど...
吉川英治 「剣難女難」
...「しがない舟芸人とはいうものの...
吉川英治 「私本太平記」
...母上様のおゆるしがないうちは...
吉川英治 「新書太閤記」
...娘のアンナ・ニコロと私、熱烈な接吻、果しがない...
吉行エイスケ 「恋の一杯売」
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