...しかりこれ慰藉の言としてたしかに貴きものである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...しかりといえども我は全能者に物言わん...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...しかりつけられては...
海野十三 「火星兵団」
...扨も此二三十年以前松前の津波程おそろしかりしことはあらず...
太宰治 「津軽」
...仮名書きの美しかりし手跡は痕(あと)もなく...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...口笛吹いたり馬をしかり飛ばしたりした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「媒(なかだち)は過し雪の日ぞかし」ともあれば「かくまでに師は恋しかりしかど...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...果(はて)はその子にまで無限の苦痛を嘗(な)めしむるもの比々(ひひ)として皆しかりとかや...
福田英子 「妾の半生涯」
...時々(じじ)狂気じみたる挙動さえ著(いちじる)しかりければ...
福田英子 「妾の半生涯」
...一人の人の名なり彼女は美しきアンガスの初恋人よりもなおうつくしかりし...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「かなしき女王」
...上州訛りの吃々(きつきつ)と不器用すぎておかしかりしが...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...エミイをしかりつけました...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...人形をしかりとばしたりしました...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...この国の木で圏(わ)を画くもまたしかり...
南方熊楠 「十二支考」
...佐藤美子というソプラノ、このひともハナのお美(ヨシ)という名あり、関屋敏子しかり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「這漢(このかん)を御しかり可被下候」と云ふに至つたのは...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...きびしくしかりつけました...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「白ヘビ」
...その蘆刈舟(あしかりぶね)でよいではないか...
吉川英治 「黒田如水」
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