...お前のそのしかめ面(つら)は?」山椒魚(さんせううを)おれがね...
芥川龍之介 「動物園」
...しかもその騎士は兜(かぶと)の下に僕の敵の一人に近いしかめ面を半ば露(あらわ)していた...
芥川竜之介 「歯車」
...しかめ面(づら)で恁(か)う透(すか)すと...
泉鏡太郎 「雨ふり」
...あとでしかめ面(つら)を元に直すと...
海野十三 「少年探偵長」
...――つづいてそのこわばったしかめ面(つら)を...
高見順 「如何なる星の下に」
...そのしかめ面(つら)に...
高見順 「いやな感じ」
...単に寒いのでしかめ面(つら)をしていたのかもしれぬ...
高見順 「いやな感じ」
...ペンが重く顔がしかめ面(つら)になってくる...
太宰治 「如是我聞」
...小さな蒼いレムのしかめ面(つら)が私たちをめがけて突き出ていた...
谷譲次 「踊る地平線」
...きみの古めかしい黒い帽子や習慣的な暗いしかめ面や立派な堅い目鼻立ちが日あたりのいいシュロと葡萄の土地に暗い影を投げていたぞと...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「ブラウン神父の醜聞」
...しかめ面をして溜息をもらしながら自分の小さな部屋へつれこみ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...しかし、視線が、若松の方に移ると、金五郎の顔が、しかめ面になる...
火野葦平 「花と龍」
...愛撫の代りに今は私はしかめ面を...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...しかめ面をしながら...
堀辰雄 「エトランジェ」
...しかめ面でございますわよ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...Oはしかめ面をしながら...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...妙な腰つき野蛮なしかめ面までもしなければ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...しかめ面をしたところで何でもない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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