...しかとしたことはわかりませぬ...
芥川龍之介 「三右衛門の罪」
...しかとした証拠がござるかな...
芥川龍之介 「竜」
...しかとした事を捉へるまでは...
鈴木三重吉 「桑の実」
...しかとしたところは明日の午(ひる)頃電話で御返事申しますからと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...まだしかとした原因は判らないらしいが...
戸坂潤 「社会時評」
...それからしかとした調子で孝太郎に応じた...
豊島与志雄 「囚われ」
...しかとしたことは申し上げられんが...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかとした船の名目すらが出来ていない...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこでしかとした返事を聽き度い...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...しかとした立場を持っている人は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「しかとした後援者を持ちませんものが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...しかとした証跡も実はないのだが...
柳田國男 「地名の研究」
...しかとした所存を申上ぐべきではないか」「これがわれらのしかとした所存なのだ」ふたりはそこで激しく議論をたたかわした...
山本周五郎 「日本婦道記」
...又太郎にはしかとした算用もあっての旅路を...
吉川英治 「私本太平記」
...まず!しかとしたその御理由を! まった御内議の仔細を...
吉川英治 「私本太平記」
...しかとした性根(しょうね)をもちながら...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...しかとした方寸(ほうすん)がたたみこまれているものと信じて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...しかとした記憶は今...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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