...ミツギのざらざらした幹に...
梅崎春生 「幻化」
...」こう云って男のざらざらした手が...
谷崎潤一郎 「秘密」
...再びざらざらした男の手が私を導きながら狭そうな路次を二三間行くと...
谷崎潤一郎 「秘密」
...ざらざらした髯(ひげ)で彼女の額をなでた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ざらざらした砂の急斜面で...
豊島与志雄 「道連」
...ざらざらした頬を撫(な)でて見て...
夏目漱石 「行人」
...立派な服を拵(こしら)えたじゃないか」小林はホームスパンみたようなざらざらした地合(じあい)の背広(せびろ)を着ていた...
夏目漱石 「明暗」
...チョコはざらざらした舌を出して...
林芙美子 「お父さん」
...砂でざらざらした廊下を...
林芙美子 「濡れた葦」
...ざらざらした親指を相手の頬と下歯齦(はぐき)にかけただけで...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...食器棚からざらざらした粗製パンがとりだされ...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...一種のざらざらした目の荒い紙に...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...しかしやはり背後に繪看板に描かれたやうな角刈のざらざらしたやうな顏が...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...むしろざらざらした感じで目に映ったので...
室生犀星 「香爐を盗む」
...廊下の坂の上にたまった埃とも砂とも云えない細かなざらざらしたものの上を...
室生犀星 「三階の家」
...顔にあったざらざらしたものまで拭き取られて...
室生犀星 「舌を噛み切った女」
...凸凹の・ざらざらした・場所にとまって休む蠅みたいだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ざらざらしたものは感じられるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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