...黒葛(つづら)多(さは)纏(ま)き四さ身(み)無しにあはれ五...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...或時、日は暮れかゝる、雨はふる、寒さ身を裂く、腹はペコ/\になる、薊山小便せむとするに兩手凍えて、自からズボンの釦を外すこと能はず、裸男代りて外してやりたることなどもありき...
大町桂月 「粕壁夜行記」
...・松もあんなに大きうなつて蝉しぐれ(勅使松)・やつぱりおいしい水のおいしさ身にしみるうれしい雨の紫蘇や胡麻や茄子や胡瓜や八月四日曇...
種田山頭火 「行乞記」
...――……私は此頃痛切に世のあぢきなさ身のやるせなさを感じます...
種田山頭火 「其中日記」
...“自省録”“秋葉小路の人人”(身辺雑記風に)旧作二首一杯の茶のあたゝかさ身にしみてこゝろすなほに子を抱いて寝る噫...
種田山頭火 「其中日記」
...時代錯誤(アナクロニズム)の可笑(おか)しさ身すぼらしさをさえ感じさせたこともあったが...
徳田秋声 「縮図」
...朝夕の寒さ身に沁むばかりなり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
......
長塚節 「長塚節歌集 下」
...なににこがれて書くうたぞ一時にひらくうめすももすももの蒼さ身にあびて田舎暮らしのやすらかさ私はこのうたが好きで...
林芙美子 「生活」
...いたさ身にしみて思ひ出すほど嬉しく...
樋口一葉 「たけくらべ」
...いたさ身にしみて思ひ出すほど嬉しく...
樋口一葉 「たけくらべ」
...いたさ身(み)にしみて思(おも)ひ出(だ)すほど嬉(うれ)しく...
樋口一葉 「たけくらべ」
...「クレオ」は今日寒さ身に浸みた...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...面白やどの橋からも秋の不二三島神社に詣(もう)でて昔し千句の連歌ありしことなど思い出だせば有り難さ身に入(し)みて神殿の前に跪(ひざまず)きしばし祈念をぞこらしける...
正岡子規 「旅の旅の旅」
...こちらの方は見るべき花もなきに殊に日もかげりたれば寒さ身にしみて小淋しき様なり...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
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室生犀星 「抒情小曲集」
...九十九折(つづらをり)けはしき坂を降り來れば橋ありてかかる峽の深みにおもはぬに村ありて名のやさしかる小雨(こさめ)の里といふにぞありける蠶飼(こがひ)せし家にかあらむを壁を拔きて學校となしつ物教へをり學校にもの讀める聲のなつかしさ身にしみとほる山里過ぎて生須村を過ぎると路はまた單調な雜木林の中に入つた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...九十九折けはしき坂を降り来れば橋ありてかゝる峡(かひ)の深みにおもはぬに村ありて名のやさしかる小雨の里といふにぞありける蚕飼(こがひ)せし家にかあらむを壁を抜きて学校となしつ物教へをり学校にもの読める声のなつかしさ身にしみとほる山里過ぎて生須村を過ぎると路はまた単調な雑木林の中に入った...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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