...さらしものにされている都市の死骸(しがい)です...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...さらしものにいたしまする気で生垣(いけがき)に引掛(ひきか)けて置きました...
泉鏡花 「雨ばけ」
...これを曝物(さらしもの)に...
マルセル・シュヲブ Marcel Schwob 上田敏訳 「浮浪学生の話」
...だが顔丈けはさらしものに出来ない...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...そこにさらしものになっているのかと思われた...
江戸川乱歩 「影男」
...ロボはなかなかたくみにわなをかきだしてさらしものにするのである...
アーネスト・トムソン・シートン 薄田斬雲訳 「動物物語 狼の王ロボ」
...數日街上に晒者(さらしもの)の刑に處せられたと云ふ新聞記事を十數年前に讀んだことさへある...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...くしざしにしてさらしものにせよとの御じょうとありましては...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...人間の首の梟物(さらしもの)を見たことがありなさるかい...
中里介山 「大菩薩峠」
...梟物(さらしもの)が出来あがるんだよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...大勢の見るところの書画会かなにかへ持って来てさらしものにすると...
中里介山 「大菩薩峠」
...素裸を社会公衆の前にさらしものにして...
中里介山 「大菩薩峠」
...サッと玉の肌をさらしものにしたのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...停車場で群集のさらしものになるのは辛くも逃れ得た...
浜尾四郎 「途上の犯人」
...その中にさらしものになってゐる辛さ――いやな商売だ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...人を噬(か)んだ犬を晒者(さらしもの)にする刑罰があるかと思えば...
穂積陳重 「法窓夜話」
...湯村は晒者(さらしもの)になつたやうに思つて蒼白い額を両手に抑(おさ)へた...
眞山青果 「茗荷畠」
...大勢の前にさらしものにしてしまった!偉大なる運は偉大なる隷従なり(セネカ)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
便利!手書き漢字入力検索