...背中をさらして歩く動物...
梅崎春生 「狂い凧」
...吹きさらしの、どこからでも見えるこの場所にいるのが、こわくてこわくて、たまらなかった...
梅崎春生 「幻化」
...あの山奥が敵の巣窟だと睨みつつ枯田の吹きさらしの中に佇むこともあった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...更級(さらしな)日記の少女なのね...
太宰治 「斜陽」
...・青葉へ無智な顔をさらして女ぽつきり折れてそよいでゐる竹で・こゝから路は松風の一すぢ養老院の松風のよろしさ・ともかくも麦はうれてゐる地平牛といつしよに寝て遊ぶ青い草緑平居葉ざくらとなつてまた逢つたひさ/″\逢つてさくらんぼ・がつちりと花を葉を持つて泰山木六月八日名残惜しい別れ...
種田山頭火 「行乞記」
...こんな吹きさらしの市場では何ですから...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「蒼炎石」
...空間に肌をさらしていた...
豊島与志雄 「樹を愛する心」
...まわりをうろついて肩の烙印(らくいん)を見ようとする無関係な人々の好奇な目つきに身をさらしたとき...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...同じくらいの貧乏さらしい...
豊島与志雄 「白日夢」
...鈴ヶ森から梟首(さらしくび)を持って来て...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...サツと玉の肌をさらしものにしたのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...晒木綿(さらしもめん)で巻いたりしているが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...膝行(ゐざ)り寄ると死體に掛けた晒(さらし)木綿を除(と)り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...堅気(かたぎ)な茶店で吹きさらしの店さきに...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...この「ひきさらし」は磔刑(たっけい)のときもかならずする...
服部之総 「せいばい」
...おのずから社会の矛盾をそれらの人々の前にさらし...
宮本百合子 「新しい一夫一婦」
...草を喰い石に臥し修羅の中に生命をさらして働いている者だが……その働きはあの巫女にも及ばないのだから」「楊奉...
吉川英治 「三国志」
...この野に死屍(しかばね)をさらし...
吉川英治 「三国志」
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