...自然の前に自分は我儘に露骨に自分の心をさらけ出すことが出來る...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...自分の古い傷をいま再びさらけ出すのは不愉快極まるが...
石川三四郎 「浪」
...こんな時ほど女の顏の缺點をさらけ出す時はないと渠には見えてゐるので――兎角...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...自然はかれらに対して自分をさらけ出すことをおそれない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...なにもかもさらけ出す...
太宰治 「道化の華」
...何となく本能をさらけ出すようで面映(おもはゆ)くもあるし...
谷譲次 「踊る地平線」
...何でも彼でもさらけ出すところが...
徳田秋声 「新世帯」
...自分が社会の歴史的運動に於ける何か一種の原動力であるかのような己惚れを知らず知らずの中にさらけ出すのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...きっと醜態をさらけ出すに違いないと...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...他人の前に自分の感情をさらけ出すことを恐れるものである...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...種(たね)までもことごとくさらけ出すことはしたくなく思う...
新渡戸稲造 「自警録」
...自分の夥(おびたゞ)しい身上(しんしやう)を何んの隱すところもなくさらけ出すのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...相手の男達へ動物的なものをさらけ出すと...
林芙美子 「帯広まで」
...相手の弱點を無遠慮にさらけ出すのを聞いてゐると...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...まして何の色彩もない自己を装う事をしらない子供はありのままの自分をいつでも誰にでもさらけ出す...
宮本百合子 「悲しめる心」
...こんな時にまでそれをさらけ出すのかい...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...公然とさらけ出すことのできる人はほとんどない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...何もかもさらけ出すことにむいている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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