...そしてその道を行くのだ運と時と変(かわり)とにさよならを言うときまで(メリイ炉から泥炭の一塊を取り戸口から外に出る...
ウイリヤム・バトラ・イエーツ 松村みね子訳 「心のゆくところ(一幕)」
...さよなら! といっただけである...
石川欣一 「比島投降記」
...「さよなら」と答へると...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...しばらく雑談してさよなら...
種田山頭火 「其中日記」
...朝、十郎さんが白米を供養して下さつた、ありがたい、これで当分は安心して暮らせる、呉郎さんも来訪、いよ/\おわかれ、さよなら、ごきげんよう...
種田山頭火 「其中日記」
...若水君ありがたう、皆さんごきげんよう、伊那よ、さよなら、――七時出立...
種田山頭火 「旅日記」
...「駒(こう)ちゃん――さよなら――」言いかけて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...「さよなら」彼女は戸口へ足を向けながら...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...さよならをするようなら...
豊島与志雄 「溺るるもの」
...だから、晴れやかにぱっと、知ってる女にみんな逢ってしまおうと――分ってるだろう、ただ顔を知ってるだけだよ、変な関係なんか一人だってありゃあしない――そのみんなに、ぱっと逢って、さよならって、ぱっと帰ってしまいたかったんだ...
豊島与志雄 「潮風」
...「じゃ、さよなら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「お父さんそれじゃさよなら...
永井荷風 「雪解」
...「お嬢さんさよなら」と...
中原中也 「良子」
...さよなら」敬太郎は手紙を畳んで机の抽出(ひきだし)へ入れたなり...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...そうして車の中から叔父に向って「さよなら」といった...
夏目漱石 「明暗」
...「さよなら……」「ダス井ダニエ……」私は老人の手を力強く握り締めて...
南部修太郎 「霧の夜に」
...さよなら」「どうも呆(あき)れたもんだ」と彼は受話器をかけながら言った...
平林初之輔 「鉄の規律」
...さよなら...
室生犀星 「幼年時代」
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