...要するに逃げながら吠える犬のさもしさに過ぎない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...實にさもしさの最も近づく可からざるものである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...そこにいくと新井田の奥さんの方はさもしさの限りだ...
有島武郎 「星座」
...原稿料を請取ると大いに満足して直ぐ何処(どこ)へか旅行しようと得意になる心のさもしさを賤(かろ)んじて日記に罵(ののし)っている...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...物質に生きる人の心のさもしさが哀れまれたり...
徳田秋声 「縮図」
...免職と聞くより早くガラリと変る人の心のさもしさは...
二葉亭四迷 「浮雲」
...東京から来て、のりまわしている、という感じがしたら、そのさもしさで、私が土地のものならやっぱり反感するわ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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