...さもしい気を起したものだと...
海野十三 「地球要塞」
...さもしい根性だよ」「残った連中を煽動(せんどう)して...
江戸川乱歩 「五階の窓」
...さもしい...
太宰治 「花燭」
...まして彼女の父親の財産からさもしい利益を引き出せるわけでもなかつた...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「ブラウン神父の醜聞」
...そんなことを考えるのは実にさもしいということも...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...そんなさもしい下心からでは更々ないが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...人を怨むなどといふさもしい事は知りません...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...バートンはさもしい罠(わな)に落ちた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...こんなさもしいことを考えていると...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...或るさもしい感じを抱かせるのである...
室生犀星 「みずうみ」
...(後出逸話参照)さもしい話ではあるが...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...「資本家を倒すのは人類のためだ」と揚言しながら「実はおれ自身のためだ」というさもしい欲求――「労働運動は多数を恃(たの)む卑怯者の群れだ」と罵倒しながら「おれの儲け処が貴様達にわかるものか」という陋劣(ろうれつ)な本心――「多数党如何に横暴なりとも正義が許さぬぞ」という物欲しさ――「本大臣は充分責任を負うております」という不誠意――どれもこれもその云う口の下からの鼻の表現に依って値打ちは付けられて...
夢野久作 「鼻の表現」
...さもしい奴ら」藤五と八郎太の...
吉川英治 「私本太平記」
...女の知ったことではない」「さもしいお方だ...
吉川英治 「私本太平記」
...さもしい考えを出す彼ではなかったが...
吉川英治 「新書太閤記」
...さもしい奴だ、それっ、俺が立て替えておいてやるから持ってゆけ...
吉川英治 「親鸞」
...さもしいにも程がある...
吉川英治 「宮本武蔵」
...黄金十まいしなの奈良井宿 大蔵「お坊さん」「はい」「さもしいことをいうようだが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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