...はっと目がさめるのです...
江戸川乱歩 「おれは二十面相だ」
...わたしのつかれた眼をなぐさめる...
大手拓次 「藍色の蟇」
...眼がさめると潮が満ちて陸つづきだつた筈のその岩が...
太宰治 「津軽」
...眼がさめると枕頭の大徳利から二三杯...
種田山頭火 「行乞記」
...目もさめるほど赤い色に咲いた薔薇がそここゝにあつたりした...
田山録弥 「海をわたる」
...またその間に明滅する山水が汽車中の旅客の目をなぐさめるばかり...
田山録弥 「玉野川の渓谷」
...夜中に沛然(はいぜん)たる雨の音で目がさめる...
寺田寅彦 「備忘録」
...ただ一つ困った事にはこの僧侶(そうりょ)のような玉にもやはり春の目さめる日はあった...
寺田寅彦 「備忘録」
...それが今眼がさめるとともに...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...眼がさめるように明るくなった...
豊島与志雄 「窓にさす影」
...且つそれが幾分か不遇の主人をなぐさめる所以(ゆえん)になるだろうと思っていたところが...
中里介山 「大菩薩峠」
...眼のさめるような美しい腰元がしとやかに手をつかえた...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...「陸(ろく)屋根をおさめると...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...いさめるべきだった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...庭が夜の中に沈み込むのを見おさめることは...
室生犀星 「日本の庭」
...秋だぞよ」「はい……」老人の心をなぐさめることばに窮して...
吉川英治 「江戸三国志」
...彼が午睡のさめるのを待っていた...
吉川英治 「三国志」
...それをなぐさめるに足るものだった...
吉川英治 「私本太平記」
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