...尤もこれは山本大尉自身も醉がさめた後になつて見ると...
芥川龍之介 「軍艦金剛航海記」
...その瞬間にクララの夢はさめた...
有島武郎 「クララの出家」
...目のさめたときから急に明瞭になったらしい...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...思う間もなく王は眼がさめたようになった...
田中貢太郎 「蘇生」
...がっかりして興がさめたと云う話がある」「東方の回教国では...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...遺骨をおさめた棺は白い布で巻かれて本堂にすえられてあった...
田山花袋 「田舎教師」
...あんまり痛むので目がさめた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...やがて悪夢からさめたかのように...
豊島与志雄 「三つの嘘」
...然し夢からさめた後で...
豊島与志雄 「理想の女」
...眼がさめたばっかりというような始末...
中里介山 「大菩薩峠」
...やつと眼がさめた時には...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...ろうそくは、色のさめた、小さな祭壇掛けのかけてある、小卓の上の、別々の燭台に立って、階段の上り口のところに燃えている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「予言者の家で」
...やっと目がさめた女はあさましい成り行きにただ驚いているだけで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その夢のさめた朝から私の心にはある自信ができたのですが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...此処は構わず立退いて下さい」「そう……」直二郎は刀をおさめた...
山本周五郎 「新潮記」
...それほど更けたとも思えない頃にふと眼がさめた...
山本周五郎 「柳橋物語」
...悶々(もんもん)と一時剣をおさめた...
吉川英治 「三国志」
...介三郎はあわてて、打粉ぶくろを小筥(こばこ)にしまい、刀を拭いて、鞘におさめた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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