...それから支那の五羽鶴の毯(たん)も何時の間にか大分色がさめた...
芥川龍之介 「漱石山房の冬」
...あいつは酔もさめたと見えて...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...ラスキン大尉から」クーパーは夢からさめた人のように...
海野十三 「海底大陸」
...ああ、お母さまは、もうお亡くなりになったのだと意識したら、言い知れぬ凄(さび)しさに身震いして、眼がさめた...
太宰治 「斜陽」
...がっかりして興がさめたと云う話がある」「東方の回教国では...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...ちょっと悪夢からさめたような感じもする...
寺田寅彦 「ある日の経験」
...やがて悪夢からさめたかのように...
豊島与志雄 「三つの嘘」
...ただはいろうはいろうとするらしく丘のうえを彷(さまよ)ってるうちに目がさめた...
中勘助 「母の死」
...さめたるのちまでも...
新渡戸稲造 「自警録」
...あのかたは眼がさめたあと...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...八時に眼がさめたが...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...一刹那不平の声をおさめたし...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...思わずぐっすり眠って急にさめたとき...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「眼がさめたの、気持はどう、――苦しいのなおった」「たいしたことはない、伴れはどうしたろう」「みんなあっちにいるわ、水あげましょうか」又五郎は女の顔を見ることができなかった...
山本周五郎 「おれの女房」
...お心おきなく」と、風呂場には、新しい衣服をそなえさせ、夜には、食膳を共にするなど、何くれとなく、その牢愁(ろうしゅう)を、なぐさめた...
吉川英治 「私本太平記」
...俄に酒もさめた顔いろじゃあないか...
吉川英治 「新・水滸伝」
...自分をなぐさめたが...
吉川英治 「鍋島甲斐守」
...ことに夜なかにフツと眼のさめた時...
若山牧水 「なまけ者と雨」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??