...満月に近い月がもうだいぶ寒空(さむぞら)高くこうこうとかかっていた...
有島武郎 「或る女」
...寒空(さむぞら)の夜(よる)に響けと...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...寒空(さむぞら)の夜(よる)に響けと...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...)氷あずきなど東京中探したってもうどこにもありはしない寒空(さむぞら)に...
高見順 「如何なる星の下に」
...さむぞら...
谷譲次 「踊る地平線」
...わ・わ・わ・わ・わあっ!る・る・る・る・るうっ!Hush ! What a hell !雨後・坂みち・さむぞら...
谷譲次 「踊る地平線」
...雨後・坂みち・さむぞら...
谷譲次 「踊る地平線」
...雨後・坂みち・さむぞら――これが私のオスロ風物詩だ...
谷譲次 「踊る地平線」
...このさむぞらに山また山をおこえなされて見もしらぬ国へおいであそばすおくがたのさき/″\をおあんじ申し上げ...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...奥深く澄みきってる寒空(さむぞら)の一部に...
豊島与志雄 「反抗」
...白夜夜霜まぢかくしのびきて跫音(あのと)をぬすむ寒空(さむぞら)に微光のうすものすぎさる感じひそめるものら遠見の柳をめぐり出でしがひたひたと出でしが見よ 手に銀の兇器は冴え闇に冴えあきらかにしもかざされぬそのものの額(ひたひ)の上にかざされぬ...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...また夜に入(い)れば床(とこ)を同じうして寒天(さむぞら)に凍(こお)るばかりの蒲団(ふとん)をば体温にて暖め...
福田英子 「妾の半生涯」
...此(この)寒空(さむぞら)に外へ出してよく病気に成らない物だと思ふが...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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