...盲人が一人さまようているのは...
芥川龍之介 「俊寛」
...夜中(やちゅう)他人の邸内をさまよう曲者...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...深夜邸内をさまよう老婆の恐怖...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...月は夜の寂寞(せきばく)たる天空をあてもなくさまようた...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...西行(さいぎょう)も宗祇(そうぎ)も芭蕉(ばしょう)もまたそれら世捨人のあとを慕(しと)うて旅にさまようた...
高浜虚子 「俳句への道」
...ただ雪解けの荒野を当てもなくさまようようにへんに儚(はか)なく映ったのは仕方ないのだろう...
谷譲次 「踊る地平線」
...そここゝさまようたが...
種田山頭火 「旅日記」
...思いは当(あ)て途(ど)なくさまようのであった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ」
...曠野の中をただ独りさまようて疲れ果て...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...あてどもなくさまようている宿なし乞食のように教区へ弱々しく入り込んで来ないで...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...地形測量をする測量班員が深山幽谷をさまようて幾日も人間のにおいをかがずにいて...
寺田寅彦 「地図をながめて」
...やがて砂浜を右にさまようて...
中里介山 「大菩薩峠」
...その間を憧憬があちこちとさまようあの二つの世界が...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...迷路(めいろ)の迷人(めいじん)今日もまた武蔵野の原をさまよう一ツの編笠(あみがさ)がありました...
吉川英治 「江戸三国志」
...時折その梨苑をさまよう月よりも美しい佳人が見かけられる...
吉川英治 「三国志」
...血なまぐさい戦場からさまようてきた落武者かなんぞであろう...
吉川英治 「三国志」
...幽谷(ゆうこく)をさまようこと五...
吉川英治 「三国志」
...眼(ま)のあたりその無常な変相に世をさまよう人を見ては...
吉川英治 「源頼朝」
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