...とにかく相当の時間夢うつつの状態の中をさまようた後...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...× × ×私は日本アルプスの洞窟にさまよう心地で外へ出た...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「心霊の抱く金塊」
...そこにさまようていてすぐは出なかった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「連城」
...きまって毎夜の夢にさまよう家並(やな)み...
谷譲次 「踊る地平線」
...そここゝさまようたが...
種田山頭火 「旅日記」
...もっと広い草原の中をおぼろな月光を浴びて現(うつつ)ともなくさまようていた...
寺田寅彦 「花物語」
...死線にさまよう人間の子をかえりみる人はそれより多かったであろうか? 生き物をかわいがると言って...
永井隆 「この子を残して」
...白骨の温泉の宙宇(ちゅうう)にさまようて浮べないでいる...
中里介山 「大菩薩峠」
...船べりをさまよう清澄の茂太郎を見直しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼のさまよう世界のいずこも広野原...
中里介山 「大菩薩峠」
...生と死との境を夢幻の気持でさまよう金五郎には...
火野葦平 「花と龍」
...女の住んでいる対(たい)の屋(や)のあたりを犬などに吠(ほ)えられながら何時までもさまようようになったのは...
堀辰雄 「曠野」
...兇器を隠し持って夜の巷(ちまた)をさまようだろうか...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...何も永遠の境にさまようには及ばぬ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...山中をさまようて危害の身に及ぶに心づかず...
柳田国男 「山の人生」
...一様に阿鼻叫喚の巷(ちまた)にさまようた...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...迷路(めいろ)の迷人(めいじん)今日もまた武蔵野の原をさまよう一ツの編笠(あみがさ)がありました...
吉川英治 「江戸三国志」
...ただ子を思う闇にさまようて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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