...かえってさばさばした清々しい気持がした...
梅崎春生 「蜆」
...雜誌をよしてさばさばしたよ...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...さばさばした...
中勘助 「胆石」
...九太さんの事なんかさばさばして何でもして働いたらいゝじゃないの」階下の店先きへ腰をかけて呆んやり往来を眺めている伊代に...
林芙美子 「帯広まで」
...貸家も何もみつからなかったが朝の憂鬱(ゆううつ)をさばさばと払いおとした気持ちであった...
林芙美子 「貸家探し」
...上にあがれば洗ひ晒(ざら)せしさばさばの裕衣を出して...
樋口一葉 「にごりえ」
...さばさばしたものだった...
室生犀星 「舌を噛み切った女」
...さばさばして何でもお喋りが出来るんだ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...栄子はさばさばしたようすで...
山本周五郎 「青べか物語」
...実にさばさばした恰好になった...
山本周五郎 「桑の木物語」
...けれどもさばさばした気持になったことも本当なんだ」「よかろう」栄二は調子を変えた...
山本周五郎 「さぶ」
...例のさばさばした調子で云った...
山本周五郎 「竹柏記」
...さばさばするとみえて...
吉川英治 「私本太平記」
...むしろさばさばした顔で...
吉川英治 「新書太閤記」
...爽々(さばさば)したように...
吉川英治 「松のや露八」
...それから彼はひどくさばさばした顔つきで...
吉川英治 「源頼朝」
...この子がいなかったらさぞさばさばするだろうに...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
...例のさばさばしたロシヤ流儀まる出しで...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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