...彼等(かれら)はゴビの沙漠(さばく)から來(く)る風(かぜ)は惡魔(あくま)の吐息(といき)だと考(かんが)へたのであらう...
伊東忠太 「妖怪研究」
...さばくのようにガランとして...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...一編の終章にはやはり熱帯の白日に照らされた砂漠(さばく)が展開される...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...両岸ことにアラビアの側は見渡す限り砂漠(さばく)でところどころのくぼみにはかわき上がった塩のようなまっ白なものが見える...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...雨のない砂漠(さばく)の国では天文学は発達しやすいが多雨の国ではそれが妨げられたということも考えられる...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...このへんの砂漠(さばく)がいつか肥沃(ひよく)の地に変わってやがて世界文化の集合地になるかもしれない...
寺田寅彦 「ロプ・ノールその他」
...砂漠(さばく)中の狂風だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一方には沙漠(さばく)の中の自由...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...世の沙漠(さばく)の中において...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...村でできる炭をさばく心算(つもり)で店を開いたんです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今村のような世にも珍らしい被告の心理に彩られた複雑な事件をさばくようにはできていないからである...
平林初之輔 「犠牲者」
...幕臣また諸藩士中の佐幕党(さばくとう)は氏を総督(そうとく)としてこれに随従(ずいじゅう)し...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...そのとちゅうでは大きなさばくをこえなければならなかった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...氷屋が砂漠(さばく)の緑地のようにわずかに涼しく眺められる...
水上滝太郎 「山の手の子」
...ちょっと沙漠(さばく)のへりの泉(いずみ)で...
宮沢賢治 「雁の童子」
...沙漠(さばく)のなかの青ざめし月のごとくに...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...蓋(けだ)し阿弗利加(アフリカ)を沙漠(さばく)にしたる悪(あ)しき※(ねつ)の気息(いき)のみ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...はるか西の沙漠(さばく)を越えて輸入されたすばらしく新鮮な色感と匂いのするそれは布地だった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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