...熱風に吹かれた沙漠(さばく)ではない...
芥川龍之介 「おぎん」
...砂漠(さばく)でらくだがうずくまっていると飛行機の音が響いて来る...
寺田寅彦 「映画時代」
...それで市民自身で今から充分の覚悟をきめなければせっかく築き上げた銀座アルプスもいつかは再び焦土と鉄筋の骸骨(がいこつ)の砂漠(さばく)になるかもしれない...
寺田寅彦 「銀座アルプス」
...火口原の砂漠(さばく)に矮草(わいそう)の標本を収めることも可能である...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...思いもかけぬ砂漠(さばく)の暗やみから自分を狙撃(そげき)せんとするもののあることを感知したそうである...
寺田寅彦 「B教授の死」
...砂漠(さばく)の息吹(いぶ)きであった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...背に負いながら沙漠(さばく)を横切ってきたわれわれのことを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...リビアの沙漠(さばく)を翔(か)けるローマの鷲(わし)...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...兵部の娘が軽くさばく...
中里介山 「大菩薩峠」
...砂漠(さばく)の真中(まんなか)へ連(つ)れて行(い)って...
グリム 中島孤島訳 「ラプンツェル」
...この沙漠(さばく)の中(なか)に...
グリム 中島孤島訳 「ラプンツェル」
...そうしてゴビの沙漠(さばく)の中で金剛石(ダイヤモンド)でも捜していればいいんです」「もう一人の御伴侶(おつれ)は」「安井ですか...
夏目漱石 「門」
...阿弗利加(アフリカ)の沙漠(さばく)の中で...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...もう終わる時のないように広いさばくの道を歩いて行くとき...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...さばくみたいに退屈です...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...須利耶さまは沙漠(さばく)の向(むこ)うから昇(のぼ)って来た大きな青い星を眺(なが)めながらお答えなされます...
宮沢賢治 「雁の童子」
...ちょっと沙漠(さばく)のへりの泉(いずみ)で...
宮沢賢治 「雁の童子」
...蓋(けだ)し阿弗利加(アフリカ)を沙漠(さばく)にしたる悪(あ)しき※(ねつ)の気息(いき)のみ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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