...私は自分の心を沙漠(さばく)の砂の中に眼だけを埋めて...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...それを他に売りさばくことや...
石原純 「伊能忠敬」
...彼等(かれら)はゴビの沙漠(さばく)から來(く)る風(かぜ)は惡魔(あくま)の吐息(といき)だと考(かんが)へたのであらう...
伊東忠太 「妖怪研究」
...沙漠(さばく)は歓(よろこ)びて番紅(さふらん)のごとくに咲(はなさ)かん...
内村鑑三 「デンマルク国の話」
...しかし映画では第一その舞台が室内にでも戸外にでも海上にでも砂漠(さばく)にでも自由に選ばれる...
寺田寅彦 「映画芸術」
...砂漠(さばく)でらくだがうずくまっていると飛行機の音が響いて来る...
寺田寅彦 「映画時代」
...夜ひとりボートデッキへ上がって見たら上弦の月が赤く天心にかかって砂漠(さばく)のながめは夢のようであった...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...錯雑と交錯との綾を織りなしているフランスの思想対立をさばくことは出来ない...
戸坂潤 「読書法」
...もはや沙漠(さばく)にすぎなくなる時期が来ます...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...背に負いながら沙漠(さばく)を横切ってきたわれわれのことを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...空に漂う寒い雲のみを屋根として都会の砂漠(さばく)に夜眠る者...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...山を一つと沙漠(さばく)を一つこえていくと一つの部落に着きます...
新美南吉 「巨男の話」
...人間には人間をさばく力がないのだ...
平林初之輔 「犠牲者」
...また佐幕(さばく)と称し...
福沢諭吉 「学問の独立」
...氷屋が砂漠(さばく)の緑地のようにわずかに涼しく眺められる...
水上滝太郎 「山の手の子」
...涯(はて)しない沙原(さばく)で囲まれていて...
夢野久作 「白髪小僧」
...元気に満ちたA(エエ)の字は広い沙漠(さばく)の砂を踏みさつく...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...佐幕(さばく)の勤王のという資格がない...
吉川英治 「松のや露八」
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