...とうとう「佐橋甚五郎(さばしじんごらう)」を完全に一篇読んでしまつた...
芥川龍之介 「あばばばば」
...始はそれもさばかりに...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...今日も既にさばいて来たのだ...
梅崎春生 「蜆」
...慣らさば、昔の如くにならむ...
大町桂月 「妙義山の五日」
...毛をむしられた鶴のばさばさした羽ばたきの音を描冩してゐるのであるが...
太宰治 「猿面冠者」
...―――」何か嵩張(かさば)った重そうな包みを寝台の下からずるずる引きずり出しながら...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...荒地野菊ののさばりざまはどうだ...
種田山頭火 「旅日記」
...一人を残さば我れ成仏(じょうぶつ)せじというのが...
中里介山 「大菩薩峠」
...叔父(をぢ)は其(その)賣捌方(うりさばきかた)を眞田(さなだ)とかいふ懇意(こんい)の男(をとこ)に依頼(いらい)した...
夏目漱石 「門」
...もう少し捌(さば)けそうなものだ」「しかしこの石でも殺さなければ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...取りさばいて居ります」長谷部老人は自分(じしん)の娘のような自慢口調で...
野村胡堂 「死の予告」
...けづり節の方が案外よくさばけて行く時もあつた...
林芙美子 「下町」
...沙漠(さばく)のように...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...同僚の噂咄(うわさばなし)はわが注文書の腹稿となり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...自分の体の悪さばかり痛切に感じるのだそうです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...しめ鯖(さば)じゃないか」父親は鼻をうごめかし...
山本周五郎 「季節のない街」
...仇(あだ)ばらし胸(むね)の朝映(あさばえ)一その夜愛宕(あたご)の下屋敷では...
吉川英治 「剣難女難」
...理づめで申さば、まずそんなものであろうが、三歳の幼君をいただくのと、お年ばえもたのもしき将器豊かなる御方を仰ぐのとでは、われら重責を負う遺臣としても、その施政に士気に、将来の大計にも、やはり大きな違いがないわけには参るまい...
吉川英治 「新書太閤記」
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