...以前のことはさておき...
魯迅 井上紅梅訳 「些細な事件」
...それはさておき、五分たって木戸と波立二が、机博士をひったてて頭目の部屋へ入っていくと、四馬剣尺はいつものように、大きな椅子にふんぞりかえっていた...
海野十三 「少年探偵長」
...……ま、それはさておき、とにかくそんな調子でドシドシ洗い上げた片山助役は、やがて殆ど満足な結論にでも達したのか次の土曜日の夜には、正確に言うと日曜日――三月十八日の午前四時三十分には、もう涼しい顔をして、あの曲線線路(カーブ)の松林で、その娘の親爺を捕えるべく、例の二人の部下とそれからH署の巡査と四人で、黙々と闇の中へ、蹲(うずくま)っていたんです...
大阪圭吉 「とむらい機関車」
...三代目はさておき...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...そこで余事はさておきここにはまずこういう断案だけを下しておきましょう...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...何はさておき、あの子も人並の身なりはせにゃならんし、とまあいった次第でな...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...いや、冗談はさておき、なかなか重大な問題なのです...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...が、それはさておき、インテリの主体性のもつ積極性が問題だと云っても、何もインテリの社会上に於ける身勝手が喋々と問題になっていいということではないのだ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...それはさておき、一切の認識が科学的であるべきだとすれば、一切の認識は理論と無関係ではあり得ない...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...こういう文学論はさておき...
豊島与志雄 「神話と青春との復活」
...それらの実践はさておき...
豊島与志雄 「神話と青春との復活」
...閑話休題(あだしごとはさておきつ)...
永井荷風 「妾宅」
...軍事戦略はさておき...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...婦人はさておき料理学校の先生すらもこの問題に明答を与え得る人が沢山はあるまいと思う...
村井弦斎 「食道楽」
...一戸はさておき半分の用にもたらぬほどの萱も...
柳田国男 「母の手毬歌」
...二両はさておき二朱もねえ始末だ」「――そうか」「お改(あらた)め以来というもの一列一体の旱(ひでり)だ...
山本周五郎 「お美津簪」
...先ず特種な遊楽場以外の楽しみはさておきそんなことより他にはない...
横光利一 「旅愁」
...「一宿一飯の恩はさておき...
吉川英治 「新・水滸伝」
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