...さっさっと降りしきる雪...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...銀行の前をさっさっと通り越して...
池谷信三郎 「忠僕」
...と言いつつさっさっと左右に掃きわけ...
太宰治 「花吹雪」
...さっさっと飛ぶようにして歩いていった...
太宰治 「満願」
...独り足早にさっさっと先きに立って歩いた...
近松秋江 「うつり香」
...勝手にさっさっとうせえ...
近松秋江 「霜凍る宵」
...さっさっと僕は君から...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...白足袋の足をさっさっと...
豊島与志雄 「孤独者の愛」
...頭の上の椎の茂みに、ばさっと大きな音がして、それから、ばさばさ、さっさっと、風を巻き起すような音がしました...
豊島与志雄 「古木」
...大通りをさっさっと吹き過ぎていました...
豊島与志雄 「不思議な帽子」
...さっさっと風がたって星が燈(とも)し火のように瞬(またた)く夜であった...
中勘助 「小品四つ」
...さっさっと風を切って進みましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...さっさっとはいって来られた...
中谷宇吉郎 「雪今昔物語」
...自然は己(おの)が為(す)べき事をさっさっとして行ってお勢は益々深味へ陥る...
二葉亭四迷 「浮雲」
...ジョバンニはその小さく小さくなっていまはもう一つの緑(みどり)いろの貝(かい)ぼたんのように見える森の上にさっさっと青じろく時々光ってその孔雀(くじゃく)がはねをひろげたりとじたりする光の反射(はんしゃ)を見ました...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...静かに車は土手の草の上をさっさっと踏み分け...
室生犀星 「津の国人」
...また来てね」悠二郎は黙ってさっさっと歩きだした...
山本周五郎 「桑の木物語」
...さっさっと駒をすすめて...
吉川英治 「三国志」
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