...何(なに)は措(お)いても自然(しぜん)の法則(さだめ)に協(かな)うことが肝要(かんよう)じゃ...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...隊員たちが作業にとりかかったのを、見さだめると、太刀川青年はしばらくその場にたたずみ、高くそびえる海底要塞の様子をうかがったのであった...
海野十三 「太平洋魔城」
...ピストルのねらいをさだめているので...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...明智にねらいをさだめました...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...さだめて有難く思うことでございましょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...さだめて居合(いあい)の方は……」「それも物になっておりませんが...
中里介山 「大菩薩峠」
...さだめて綺麗(きれい)なお寺小姓か...
中里介山 「大菩薩峠」
...中の乗客もさだめて相当に安心したことでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...こんな人のなかにはいったらさだめし肩身の狭いことだろうとまで考えた...
夏目漱石 「三四郎」
...實は成りぬ草葉かげ小(ささ)やかに赤うして名も知らぬ實は成りぬ大空みれば日は遠しや輝輝たる夏の午(ひる)さがり野路に隱(かく)れて唱ふもの魔よ名を蛇と呼ばれて拗者(すねもの)の呪(のろ)ひ歌(うた)節なれぬ野に生ひて光なき身の運命(さだめ)悲しや世(よ)を逆(さかしま)に感じてはのろはれし夏の日を妖艷の蠱物と接吻(くちづけ)交す蛇苺...
萩原朔太郎 「蛇苺」
...お神さんはよく寶石屋を呼びとめてはダイヤモンドの品さだめをしてゐたけれども...
林芙美子 「ボルネオ ダイヤ」
...ふるもふらぬもさだめなき世の中也...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...さだめて時々参上...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...さだめし、女房子をかかえて苦しい生活をしているのであろう...
吉川英治 「魚紋」
...さだめし毎日たくさんの売上げがありましたろう」「どうしてどうして...
吉川英治 「神州天馬侠」
...さだめしみなさんもおつかれでございましょう」足軽たちに話しかけても...
吉川英治 「神州天馬侠」
...さだめし驚きもし...
吉川英治 「新書太閤記」
...意外だったのは、ここへ着いて、おとといからの泥装束を脱いでいる混雑のなかへ、五十四万石の大身である越中守が、自身、無造作にやってきて、(この度は、さだめし、本望なことであろうの)と、ねぎらわれたことだった...
吉川英治 「べんがら炬燵」
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