...わが運命(さだめ)を知りしのち...
伊東静雄 「詩集夏花」
...玉太郎は眸(ひとみ)をさだめて...
海野十三 「恐竜島」
...暗くて顔の見さだめもつかぬが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...これをまつるにその町々におの/\毎年さだめの場所ありてその所の雪をふみかため...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...晴曇さだめなし...
種田山頭火 「行乞記」
...さだめて恐ろしく醜怪な化け物のように見える事であろう...
寺田寅彦 「柿の種」
...さだめてくすぐったいことでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...さだめし深い訳ある人と...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...花馬車競技の会長たるの名誉をも与えようという華々しき規定(さだめ)ゆえ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...且(かつ)又(また)これまでの暦(こよみ)にはつまらぬ吉凶(きつきやう)を記(しる)し黒日(くろび)の白日(しろび)のとて譯(わけ)もわからぬ日柄(ひがら)を定(さだめ)たれば...
福澤諭吉 「改暦辨」
...一一「あなたが、どんなことをなされましても、何で、わたくしが、さげすんだり、厭(いと)ったりいたしましょう」握らせた手を、じっと握り締める力もなく、ただ、精一ぱい、思い一ぱい、瞳をさだめて、みつめていたいという、努力だけが、関の山のように思われる、浪路を、雪之丞は、わッと泣いてやりたい気持を、無理に押し怺えて、やさしく見返してやるのだった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...さだめし予を恨んでおるだろうな」「そこです...
吉川英治 「三国志」
...里内裏(さとだいり)とさだめられた...
吉川英治 「私本太平記」
...さだめし今まで窮屈(きゅうくつ)であったろうが...
吉川英治 「神州天馬侠」
...考えてみたか」「さだめし...
吉川英治 「新書太閤記」
...その御心(みこころ)は忠孝な道の節義を教え、奢(おご)る者の末路を誡(いまし)められましたものでございまして、私の語るところも、実はその性仏から教えをうけたものでございますゆえ、まだ糸にも歌にも馴れぬ節が多いので、さだめし、お聞きづらかろうと思うのでございます」五燭(しょく)が白々と峰阿弥の肉の削(そ)げた頬にゆらいでいた...
吉川英治 「親鸞」
...さだめし今ごろは...
吉川英治 「親鸞」
...さだめし太守も神経を突ッつかれるに相違ない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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