...狭島(さじま)に宿れる鳥山廉平...
泉鏡花 「悪獣篇」
...笹島(ささじま)先生がこの家へあらわれる迄(まで)はそれでも...
太宰治 「饗応夫人」
...記憶のうちに下らない日付を針で止めることばかりをやってる些事(さじ)収集家らは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...まだ格子戸(こうしど)がおろされず大ランプがともされてない劇場の箱桟敷(はこさじき)にはいったのと同じ印象を受けるのだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...さじを彫っているのを見かけたという子供があった...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...サッと橋の上の砂塵(さじん)を吹きあげる頃でした...
野村胡堂 「悪人の娘」
...水も漏らさじと詰め寄るのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「今様歌」唱謡 雅楽唱謡部籬(ませ)のうちなる白菊もうつろふ見るこそあはれなれわれらが通ひてみしひともかくしつつこそかれにしか古き都に来てみれば浅茅(あさじ)が原とぞ荒れにける月の光はくまなくて秋風のみぞ身にはしむ弔辞ではひと悶着あった...
久生十蘭 「だいこん」
...さらやさじならべた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...三月(みつき)まえも医者がまたさじを投げた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...これは多分桟敷(さじき)から階子(はしご)乗りをしたんだろう...
南方熊楠 「十二支考」
...浅茅(あさじ)は庭の表も見えぬほど茂って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一と匙(さじ)の醤油も分けあって来たのに」おけいは嗚咽(おえつ)をかみころすために...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...奴らは詐術(さじゅつ)に富み...
吉川英治 「三国志」
...ひとりも遁(のが)さじとする眼つきだけには...
吉川英治 「私本太平記」
...呂宋兵衛をのがさじと追(お)いつめて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...禍いから余さじとするかの如く...
吉川英治 「新・水滸伝」
...広書院はちょうど恰好な桟敷(さじき)となる...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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