...いやしくも映画産業に関する私の考え方はことごとく右の定理の上に築かれ発展しているものと認めてもらって何らさしつかえはない...
伊丹万作 「映画界手近の問題」
...私に話したくらいだから公々然と誰に話しても差支(さしつかえ)ない金であったのだろう...
内田魯庵 「最後の大杉」
...外をのぞいてもさしつかえないことになった...
海野十三 「三十年後の世界」
...さしつかえなかったら...
江戸川乱歩 「おれは二十面相だ」
...御差支(おさしつかえ)無い限りは...
江見水蔭 「備前天一坊」
...いっこうさしつかえないと思うのじゃが」「恥をお知りなされませ...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...さしつかえございますまいか」「お入りなさい」と罨法(あんぽう)を施しながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...差支えはございません」「さしつかえはなかろうが...
中里介山 「大菩薩峠」
...なぜ俺(おれ)は俺を俺と思うのか?他(ほか)の者を俺と思うてもさしつかえなかろうに...
中島敦 「悟浄出世」
...しかし事実上彼らはパノラマ的のものをかいて平気でいるところをもって見ると公然と無筋を標榜(ひょうぼう)せぬまでも冥々(めいめい)のうちにこう云う約束を遵奉(じゅんぽう)していると見ても差支(さしつかえ)なかろう...
夏目漱石 「写生文」
...「それはわからんでも差支(さしつかえ)ない...
夏目漱石 「野分」
...そうしてそれを明日実現しようと努力しつつまた実現しつつ生きて行くのだと評しても差支(さしつかえ)ないのです...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...「では寝られるだけ寝かしておいても差支(さしつかえ)ありませんか」と聞いたら...
夏目漱石 「門」
...今夜はさしつかえがある...
火野葦平 「花と龍」
...春と見なしても差支(さしつかえ)なきわけなり...
正岡子規 「俳諧大要」
...自分の住んでいる家の見とり図なら描いてもさしつかえないのでしょう?二階の方はよく見えて居りますからかきません...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...お母さんがさしつかえがあって今度はお一人でお越しになったものですから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...日は」「おさしつかえなくば...
吉川英治 「宮本武蔵」
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