...一番(ばん)奥(おく)の神界(しんかい)に於(お)てお指図(さしず)遊(あそ)ばされる丈(だけ)で...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...そしてジャンにさしずをすると...
有島武郎 「かたわ者」
...やとい女もさしずがなければ手出しのしようもない...
伊藤左千夫 「告げ人」
...祭(まつ)りは遠慮(えんりょ)したほうがよかろうと老人(ろうじん)のさしずで...
伊藤左千夫 「告げ人」
...さしずをしているらしく...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...明智のさしずで、おれのあとをつけたんだろう...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...「それでは、おさしずどおり、さっそく国(くに)へかえりますが、お父上(ちちうえ)さまにおことづてはございませんか...
高山毅 「福沢諭吉」
...犬の世界にもあるとしますならば差詰(さしずめ)この犬の一挙一動がそれに類するかも知れません...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...あなたに指図(さしず)されなくてはいけないんですか」「おや...
久生十蘭 「キャラコさん」
...源氏自身が何かと指図(さしず)をして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...科学を殺人や戦争の具とする者などはさしずめこの部に入る...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ところで将軍様がおかくれになると、さしずめ、次の将軍家はたれッていう事になるんだろう」「家継公(いえつぐこう)様は、まだたったお八(やっ)ツ、無論、お世嗣(よつぎ)はねえわけだ」「なんでも、後見の間部詮房(まなべあきふさ)とお傅役(もりやく)の月光院様とが庭でいちゃついていて、小さな将軍様に風邪をひかしたのが、こんどの病気の因(もと)だという話だが」「わかりもしねえ大奥の事を、あんまり見て来たようにいうない」「いや、おれは、確かな筋から聞いているんだ」「じゃ、こんどの将軍様が、水戸から出るか、紀州から出るか、尾張から出るか、てめえ知っているか」「それがもめているんで、将軍様はとうに死んでいるんだが、その喪っていうやつを、世間へ触れることが出来ねえんだとよ」「へえ」「紀州から出すか、館林(たてばやし)から出すか、尾張から出すか、このけんかだ」「なるほど」「水戸様は館林をかついでいるし、間部(まなべ)は紀州をかつぎ上げている...
吉川英治 「江戸三国志」
...さしずめこの仮面(めん)を江戸表へ届ける使いはない事になります...
吉川英治 「江戸三国志」
...留守中のさしずなどして一同を退がらせた...
吉川英治 「私本太平記」
...すべてのおさしず振りも...
吉川英治 「新書太閤記」
...ここへ来たのは天のおさしず...
吉川英治 「新・水滸伝」
...法要の手伝いやらお接待のさしずなどもして貰わにゃならん」「わかりました...
吉川英治 「新・水滸伝」
...斬られたような声をあげて、木立のほうへすッ飛んでしまったが、その逃げようでは怪我(けが)をしたふうもないから、さしずめそこで、「ウウーム!」と、陰惨な呻(うめ)きを血煙につつまれたのは、お十夜か、周馬か、でなければ天堂一角――、その中の運の悪い一人であるには違いない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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