...「犬猫の産科病院が出来ればさしずめ院長になれる経歴が出来た...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...貴様のさしずはうけない」「さしずをしているのではありません...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...課長のさしずで、刑事たちは、残るふたつの窓もひらき、そこから、のぞいてみましたが、やっぱり怪人は見つかりません...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...明智先生のさしずがあったからです...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...さしずするとおりに...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...」明智のさしずに...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...きみのさしずはうけないよ...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...*片岡陸軍中将は浪子の帰りしその翌日より、自らさしずして、邸中の日あたりよく静かなるあたりをえらびて、ことに浪子のために八畳一間六畳二間四畳一間の離家(はなれ)を建て、逗子より姥(うば)のいくを呼び寄せて、浪子とともにここに棲(す)ましつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...さしずめ、恐怖をすっかり忘れてしまった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...さしずめ神田か本郷の下宿の場が眼に浮かんで...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
...東の渡殿(わたどの)の下をくぐって来る流れの筋を仕変えたりする指図(さしず)に...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「城代の用向きはなんだ」「お上御帰国の供の中に、他家の家臣が紛れこんでおるとの御意につき、さようなる事実はこれなく、思召し違いに存じ奉るとの口上にございます」「使者の役たいぎ」そう云って左近はじっと宗兵衛を見た、「宗兵衛、そのほうに城代の使者を申付けたのはなに者だ、老臣のさしずか、それとも」「お上の御指名にございます」「讃岐守どのの……」ああそうかと、左近ははじめて安堵(あんど)の微笑をうかべた、「では大峰、矢田部と申す二名の者は、たしかに追放されるのだな」「御意のとおりにございます、二名を隠匿せる事実なしと、老臣共の言質をとるためのお上の御遠慮にて、その旨を言上のためわたくしめにお使者の御指名があり、時刻はずれにございますが伺候つかまつりました」「それでよい、もし不調に及んだらと案じたが、それで余も安堵したぞ」「もう一つ言上がございます」宗兵衛はそう云ってちょつと眼をふせた、「今朝はやく、倉敷代官さし添いにて、木阪町奉行よりの使者がまいり、高松郷士早水秀之進に対する追捕(ついぶ)の旨を申し達しました」「秀之進に追捕の命とは」「信州高島城下にて闘争に及び、五名殺傷のうえ逃亡との理由にございます」左近はじっと宗兵衛を見た...
山本周五郎 「新潮記」
...新田殿のおさしずに従い...
吉川英治 「私本太平記」
...三蔵法師が天竺に経を求めにゆく願望を、今にすれば、さしずめ、人類の浮沈にかかわる原水爆のことになるでしょうな...
吉川英治 「小説のタネ」
...まったくその先生のおさしずで...
吉川英治 「神州天馬侠」
...以後のさしずを仰ぐのが順序でもある...
吉川英治 「新書太閤記」
...初めから宋江のさしずであったのはいうをまつまい...
吉川英治 「新・水滸伝」
...叡山(えいざん)の僧兵にすればさしずめ旗頭(はたがしら)にもなれそうな骨格の大坊主である...
吉川英治 「宮本武蔵」
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