...云えないのです」「さしさわりが...
江戸川乱歩 「悪霊」
...僕の目的には何のさしさわりもないことだ」「果してそうかね...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...さしさわりのない世間話をはじめたが...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...けれどもこの出版に当ってはひとつのさしさわりがあることに気づいた...
太宰治 「ロマネスク」
...さしさわりのため参賀いたしかねますについては...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...思想的にあまりさしさわりはないような文献学者や絵かきの類をよせ集める他はなかった...
戸坂潤 「一九三七年を送る日本」
...誰が取ってもさしさわりのない金がこの甲州にはウントあるのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分にさしさわりない他人ばかり残っているというせいでもあるまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...何かさしさわりがあるのだろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...さしさわりのないその辺の京都名代の大寺の住職に毒水禅師というのがあったと思い給え...
中里介山 「大菩薩峠」
...さしさわりなく腕の揮(ふる)えるところでなければいけないといって...
中里介山 「大菩薩峠」
...悲劇にはだいぶさしさわりのあるものがある...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...これはあなたとして何もさしさわりはおありにならないことです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...さしさわりがあるといけませんので申し上げません...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...「笹(ささ)分けば人や咎(とが)めんいつとなく駒馴(な)らすめる森の木隠れあなたの所はさしさわりが多いからうっかり行けない」こう言って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私と御交際くださるにもいろいろさしさわりがあったでしょうが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...院長もさしさわりのないような調子で...
山本周五郎 「季節のない街」
...武家ではさしさわりがあるのでみな町家だった...
山本周五郎 「日本婦道記」
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