...近々と酔顔をさし延ばして...
芥川龍之介 「南京の基督」
...」杯をずいとさして...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...ふいに影がさしました...
鈴木三重吉 「乞食の子」
...ゆびさしておしえてくれました...
高山毅 「福沢諭吉」
...」坊は泣きやんで芭蕉の花をさして「モヽモヽ」という...
寺田寅彦 「花物語」
...電信局にかけつくるにか鉛筆を耳にさしはさみし新聞記者の車を飛ばして過ぐる...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...今まで調練の指図(さしず)をしていたのが...
中里介山 「大菩薩峠」
...さし当ってはまた今夜の宿だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...肩が凝(こ)らなくってね」「なるほど叔父さん向(むき)のものね」「叔父さん向でもこのくらいな程度なら差支(さしつか)えあるまい...
夏目漱石 「明暗」
...もう赤の他人よりもひどい無関心さしかない...
林芙美子 「浮雲」
...なんともいえないやさしいようすで安芸子の肩に触れた...
久生十蘭 「雪間」
...わたくしは筆を擱(さしお)くに臨んで...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...もう大分(だいぶ)ひさしい前から望みがたいことになっている...
柳田国男 「母の手毬歌」
...呂蒙のさしずによって鄭重にほかのやしきへ移され...
吉川英治 「三国志」
...河内の楠木正成宛(くすのきまさしげあて)の一書を托され...
吉川英治 「私本太平記」
...また何も彼の不参が作戦上のさしつかえではなし...
吉川英治 「私本太平記」
...傘をさして賜(た)も」風がすぎると...
吉川英治 「親鸞」
...深大寺まで迎え出て来た武蔵権守(むさしのごんのかみ)の興世王(おきよおう)と介(すけ)ノ経基(つねもと)へ...
吉川英治 「平の将門」
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