...ささやかなる茶会を開催致したく...
太宰治 「不審庵」
...ここで若い靴磨きが変な街路詩人の詩を口ずさみ三等席の頭上あたりの宵の明星を指さして夕刊娘の淡い恋心にささやかな漣(さざなみ)を立てる...
寺田寅彦 「初冬の日記から」
...なおかつ彼のささやかな企みから何かわかるのか確かめたい...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「株式仲買人」
...そのささやかな企みをご破算にするおそれがありますから...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「株式仲買人」
...今よりお話するささやかながらも深い事件なのである...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「三枚の学生」
...ささやかな流れがある...
豊島与志雄 「高千穂に思う」
...送別のささやかな酒宴のため...
豊島与志雄 「渡舟場」
...ささやかな建築社を拵えていたので...
豊島与志雄 「祭りの夜」
...むかし土手の下にささやかな門をひかえた長命寺(ちょうめいじ)の堂宇も今はセメント造(づくり)の小家(こいえ)となり...
永井荷風 「水のながれ」
...私のささやかな皮肉なのだ...
野村胡堂 「胡堂百話」
...この意味もなく見えるささやかな事件を押し包んで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この男は勇太郎という湯島のささやかな炭屋の亭主で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...航空界の驚異的な発達の一つのささやかな捨石でなかったと誰が保証するものでしょう...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...しかしときどきは――それはたいてい仕事の後の夜分の完全な疲労状態でであったが――きわめてささやかな...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...もう一つのささやかな人生と...
堀辰雄 「生者と死者」
...ささやかな庭先、春の日がだいぶ傾きかけていた...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...土蔵もないささやかな店だったが...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...ささやかな膳が出る...
吉川英治 「親鸞」
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