...二人(ふたり)のむすこが耕すささやかな畑地(はたち)のほかに...
ストリンドベルヒ August Strindberg 有島武郎訳 「真夏の夢」
...数ヶ月前から健康を害した為房総(ぼうそう)の屏風浦(びょうぶがうら)にあるささやかな海岸の別荘へ移って転地療養をしてはいたが...
大阪圭吉 「花束の虫」
...ほんのささやかな思いつきに過ぎないのである...
太宰治 「乞食学生」
...もれるくらいのささやかな家でございまして...
太宰治 「男女同権」
...私は次に私の学生時代の或るささやかな出来事を記して置こうと思う...
太宰治 「チャンス」
...わが分相応のささやかなお礼奉公...
太宰治 「二十世紀旗手」
...オテル・ドュ・コロウヌと看板を上げた村の倶楽部(くらぶ)みたいなささやかな居酒屋がある...
谷譲次 「踊る地平線」
...そこは大阪にはちょっと珍(めずら)しい樹木の繁(しげ)った場所であって琴女の墓はその斜面の中腹を平らにしたささやかな空地(あきち)に建っていた...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...なおかつ彼のささやかな企みから何かわかるのか確かめたい...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「株式仲買人」
...「ご自身のささやかな収入とは...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「同一事件」
...静かなささやかな音を立ててそこから流れ出ていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...どんなにささやかなことでも...
野村胡堂 「胡堂百話」
...ささやかな離屋(はなれ)には総領の大三郎がいる筈ですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ほんのささやかな...
林芙美子 「新生の門」
...二人とささやかな交渉を結んだという意識を抱いて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
......
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...ここに少憩してささやかな別宴をひらき...
吉川英治 「三国志」
...ささやかな水と花とが捧げてあるのだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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