...家庭内のどんなささやかな紛争にでも...
太宰治 「愛と美について」
...ささやかな茶店さえ立つのである...
太宰治 「魚服記」
...ここは人口二千五百くらゐのささやかな漁村であるが...
太宰治 「津軽」
...ささやかな部落がある...
知里真志保 「生きているコタンの銅像」
...ささやかな解決を望んでいる...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...規模はささやかなものでしたが...
豊島与志雄 「乾杯」
...ささやかな山小屋の中へ主従が逃げ込んで雨宿りをしたのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...ささやかな安居(あんご)の地を求めて...
中里介山 「大菩薩峠」
...人々はそこにささやかな水田を耕し...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...ささやかな抒情詩だけが僕を慰めてくれるのかもしれない...
原民喜 「心願の国」
...私の尽力はささやかなものでありましょうが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...――ささやかな夢を見て樂しんでゐると...
堀辰雄 「緑葉歎」
...水深三呎の曲りくねったささやかな流れを成しているに過ぎない...
牧逸馬 「双面獣」
...六畳と四畳半と三畳というささやかなもので...
水上滝太郎 「果樹」
...雀が植え込みの椿の葉を揺るささやかな音...
宮本百合子 「雲母片」
...ささやかな努力と祈願とを...
宮本百合子 「概念と心其もの」
...くるめく 井戸の小車天をうつす 底ひの 水滾々(こんこん)と湧き満ち ささやかになりわれを待つ...
宮本百合子 「五月の空」
...ささやかではあるが当人同志では深刻な...
山本周五郎 「季節のない街」
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