...家来どもが些細(ささい)な事を...
泉鏡花 「海神別荘」
...彼等はエツコさんに些細(ささい)な進物を持って行きますが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そんな些細(ささい)なものを先生にくれてやっても...
寺田寅彦 「空想日録」
...このような自分の腹から自然に出た些細(ささい)な不合理はむしろ一服の清涼剤として珍重すべきもののような感がある...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...これらの一見些細(ささい)な現象は...
寺田寅彦 「ニュース映画と新聞記事」
...前日のことをごく些細(ささい)な点まで思い起こそうとした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...前からわかってる知れきった夕の些細(ささい)な出来事を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...文体の些細(ささい)な事柄にその言葉をあてはめていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...知らず知らず些細(ささい)なる常住坐臥(じょうじゅうざが)の間(あいだ)に現われるためであろうか...
永井荷風 「妾宅」
...ほんの瑣細(ささい)なことである...
中谷宇吉郎 「実験室の記憶」
...それは些細(ささい)の嘘であった...
夏目漱石 「明暗」
...些細(ささい)のことが大きく思えたり...
新渡戸稲造 「自警録」
...――俺はこの女に対して性慾的などんな些細(ささい)な興奮だって惹(ひ)き起されていないんだ...
葉山嘉樹 「淫賣婦」
...ささいなことじゃ...
ライマン・フランク・ボーム Lyman Frank Baum 大久保ゆう訳 「サンタクロースがさらわれちゃった!」
...躬恒のは瑣細(ささい)なことをやたらに仰山(ぎょうさん)に述べたのみなれば無趣味なれども...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...第三者が見れば君寵(くんちょう)に変わりはないと見えることもその人自身にとっては些細(ささい)な差が生じるだけでも恨めしくなるものらしいですよ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「他の千万人にとっては些細(ささい)なことでも...
山本周五郎 「あだこ」
...些細(ささい)な問題)彼は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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