...機が熟すればささいな口実を種にしてたちまち戦い始める...
丘浅次郎 「戦争と平和」
...どんな些細(ささい)な事でも...
薄田泣菫 「茶話」
...また畠山の六郎重保さまは京の宿舎の御亭主たる平賀の右衛門朝雅さまとささいの事から大喧嘩をはじめてそれが畠山御一族滅亡の遠因になつたなどの騒ぎもございましたが...
太宰治 「右大臣実朝」
...子供の頃のささいな事で一生ひとから攻められなければならないのでしたら...
太宰治 「冬の花火」
...人間の知恵はこんな些細(ささい)な植物にも及ばないのである...
寺田寅彦 「からすうりの花と蛾」
...それを些細(ささい)に観察していると三十分ぐらいの時間をつぶすのははなはだ容易である...
寺田寅彦 「試験管」
...ささいな誤りさえ厳しく罰せられるというのに...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...どんな些細(ささい)なものも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...多くの些細(ささい)なことのために...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼らの大なる美点に比ぶればいかに些細(ささい)なものだろう! どうして彼は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ごく些細(ささい)な記憶も脳裡(のうり)に刻まれる発熱時に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...事は些細(ささい)ながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...此邊は物騷でございます」「用事といふのは?」「ほんの些細(ささい)なことで御座います...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ほんの些細(ささい)な刺戟(しげき)も彼女の容態に響くのだが...
原民喜 「苦しく美しき夏」
...だが些細(ささい)なことだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...男のうろたえ顔から些細(ささい)な心のかげも見のがすまいとしていた...
吉川英治 「私本太平記」
...些細(ささい)な過失があったことを...
吉川英治 「随筆 新平家」
...そんな些細(ささい)なことをしなくても...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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