...盛岡の銀座通と誰かの冷評(ひやか)した肴町(さかなちやう)呉服町(ごふくちやう)には...
石川啄木 「葬列」
...遅月(おそづき)の山を出(い)でたる暗さかな昭和二年八月十六日 夕...
高浜虚子 「五百句」
...室へ入って白娘子と向き合って坐ったところで小婢がもう酒と肴(さかな)を持って来た...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...肴(さかな)や野菜ものの目利きにも卒(そつ)がなかった...
徳田秋声 「仮装人物」
...魚屋(さかなや)の吉(きち)だの...
永井荷風 「狐」
...その気分をいささかながら駕中(がちゅう)の人に伝えようとする好意で...
中里介山 「大菩薩峠」
...まことに人生、一瞬の夢、ゴム風船の、美しさかな...
中原中也 「在りし日の歌」
...この味のない肴(さかな)をはさみながら...
中谷宇吉郎 「貝鍋の歌」
...肴(さかな)を食ったり...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...何が無くとも冷飯に炙(あぶ)り魚(さかな)...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
......
正岡子規 「俳諧大要」
...何の肴(さかな)がなくッたって...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...店にさかなを買ひにくる女達のために...
室生犀星 「めたん子傳」
...鈴半から肴(さかな)を取って……」突然...
山本周五郎 「追いついた夢」
...拵えといたお肴(さかな)みんな猫にやっちゃうから」「猫がまっぴらだとさ」「およしなさいったらねえいいかげんに...
山本周五郎 「桑の木物語」
...肴(さかな)はいらないと云った...
山本周五郎 「へちまの木」
...肴(さかな)や汁をとりちらして...
吉川英治 「大岡越前」
...有りたけの金で酒や肴(さかな)を買いあつめてくれ」「えっ...
吉川英治 「鬼」
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