...竿頭(さおさき)の微動で...
石井研堂 「元日の釣」
...顔が真蒼(まっさお)...
泉鏡花 「浮舟」
...僕が棹(さお)を取り妻が舵(かじ)を取るという小さな舟で世渡りをするのだ...
伊藤左千夫 「去年」
...まっさおになっていすから立ちあがりあとずさりした...
海野十三 「金属人間」
...川丘みどりの顔色が真蒼(まっさお)だった...
海野十三 「麻雀殺人事件」
...まっさおになって身動きもできないでいました...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...操(みさお)を固くしている人は...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...小作人は長い竿(さお)を持って...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...まっさおな大空とうつくしい日の光とだけになってしまったものですから...
豊島与志雄 「天狗笑」
...お内儀(かみ)さん――」真蒼(まっさお)になって...
中里介山 「大菩薩峠」
...米友は棹(さお)を返して...
中里介山 「大菩薩峠」
...おれのような優男(やさおとこ)は住み切れねえ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...僕はさもいい気もちそうに佐保路(さおじ)に向い出した...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...真青(まっさお)に晴れた空が広々と見渡された...
水上滝太郎 「九月一日」
...けさおきて、下へ行ったら、例の茶箪笥(ちゃだんす)の上に、桜の花の枝がさしてあったので、おやまあ、どうしたの、と云ったら、往来でどっかのお爺さんが太い枝をおろしていたのの、あまりを貰って来たのだそうでした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...竿(さお)のさきに引掛けて軒に出しておくのを...
柳田国男 「年中行事覚書」
...生涯を棹(さお)さしては」「とは...
吉川英治 「新書太閤記」
...真青(まっさお)な色をして目をぱちくり...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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