...さあさあといそぎたてるのである...
伊藤左千夫 「老獣医」
...さあさあと性急(せっかち)に私につぎ...
高見順 「如何なる星の下に」
...縁(ふち)を越す湯泉(ゆ)の音がさあさあと鳴る...
夏目漱石 「草枕」
...そうしてその声がさあさあと絶え間なくする...
夏目漱石 「坑夫」
...さあさあと雨が走って行く...
夏目漱石 「二百十日」
...籠の上からさあさあとかけてやった...
夏目漱石 「文鳥」
...その男が御免(ごめん)なさい、どうも嚏(くしゃみ)が出てと、手帛(ハンケチ)を鼻へ当てたが、嚏の音はちっともしなかったから、余はさあさあと、暗(あん)に嚏を奨励(しょうれい)しておいた...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...谷村君はさあさあと自分から席を離れて...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...かわった魚も泳いでいるかもしれません」さあさあとひき立てるようにする...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...四月三十日〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕四月三十日 第二十一信さあさあと水道を出して洗濯ものをゆすいでいる音がしている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その時分のお百姓だった隣りの家で種芋や苗などの囲い穴を作るからその山林の一部分を貸してくれと言うのでさあさあと気持よく貸してやったと言うのですそれ以来...
三好十郎 「詩劇 水仙と木魚」
...さあさあとおっしゃいますので...
三好十郎 「樹氷」
...さあさあと絶えず流れる風に吹かれて営まれた...
山本周五郎 「青べか日記」
...特にこのさあさあと静かな...
山本周五郎 「青べか日記」
...さあさあと肌寒い音をたてながらかなり強く降りしきっていた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...細いけれども、水は豊かで、水蝕された岩の急傾斜を、さあさあと、快い音をたてて流れている...
山本周五郎 「山彦乙女」
...枯草が遠くのほうからさあさあとこっちへ鳴り騒いで来て...
山本周五郎 「陽気な客」
...逃げなければ、お命はない」と、衆情一致、あとの落度もかえりみず、さあさあと、急(せ)きたてた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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