...「やあ、ご一同...
吉川英治 「黒田如水」
...ではこのままお別れ申します」「またご出府の節は必ず訪ねられい」「忝のうござる、ご一同、ご免――」門人の一人がさし出した笠を受け取って、静かに二歩、三歩道場から出ようとすると、不意に一同の耳を劈(つんざ)き、自斎の肺腑(はいふ)にも沁み入ったであろうほどな、大喝一声...
吉川英治 「剣難女難」
...そして岳麓(がくろく)の平和そうな村へ行き着くと、「しばらく、ご一同は、その辺に車馬を休めて待っていて下さい」と、一人でどこへか立ち去ったが、ほどなく立ち帰ってきて、「劉大人(りゅうたいじん)が承知してくれました...
吉川英治 「三国志」
...かならずご一同さまと皇叔とを...
吉川英治 「三国志」
...「ご一同、ご猶予はなりませぬぞ」「いまにもこれへ見えましょう...
吉川英治 「私本太平記」
...今生(こんじょう)これきりの感を声にふりしぼって、「おやかたさまっ」「龍泉(りゅうせん)どの」「ご一同、ご一同ッ」と、堂内へ呼びかけながら、急に敵を滅茶苦茶に薙(な)ぎはじめた...
吉川英治 「私本太平記」
...そのご一同がどこにいる?」「えッ」竹童(ちくどう)は始めてあたりを見まわし...
吉川英治 「神州天馬侠」
...なぜご一同と一しょにはたらかないか...
吉川英治 「神州天馬侠」
...じぶんがご一同に代(かわ)り...
吉川英治 「神州天馬侠」
...ご一同にも、ぜひご賛成ねがいたい」「いけません、いけません」晁蓋は手を振って固辞した...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ご恩報じの使いとして来て」「でも、おこころざしは、これで充分いただいたのだから」「ところが、山寨(さんさい)の内も、王倫(おうりん)が頭(かしら)だった頃とちがって、掟(おきて)きびしく、いやしくも、使命をうけて、使いの役を果たせないなンて奴は、仲間の内に、面(つら)をおいてはいられません」「では私から、ご一同へ宛てて、一札(さつ)、返書をしたためましょう...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ご一同へお酌(しゃく)せんか」「はっ」兵は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ご一同を梁山泊へお迎えいたすことに決めた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...老父もつれてご一同とともに」と...
吉川英治 「新・水滸伝」
...宋江からご一同へたのんでやるが」「ど...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ご一同は先へ行ってください」――言い出したのは穆弘(ぼくこう)である...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ご一同の誠意(まごころ)を負って...
吉川英治 「親鸞」
...ご一同、念のため披見(ひけん)してごらんなさい」又四郎からそれを渡された...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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