...浮浪漢(ごろつき)みたいなと主筆が云つた...
石川啄木 「菊池君」
...――さういつたやうな稼ぎ人や無頼漢(ごろつき)どもが...
薄田泣菫 「独楽園」
...破戸漢(ごろつき)に因縁(いんねん)をつけられたのだが...
田中貢太郎 「春心」
...酒場の主人らしいのや東部(イースト・エンド)のごろつき然たるのが...
谷譲次 「踊る地平線」
...彼奴(あいつ)らの無頼仲間(ごろつきなかま)ぢゃありゃせぬわい...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...あの地獄の番犬ウッドリとごろつき坊主だ...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...あのごろつきどもめ!」と...
フョードル・ドストエフスキー 神西清訳 「百姓マレイ」
...私の考へはよほどごろつき性(しやう)にちがひない...
ボードレール 富永太郎訳 「計画」
...ごろつき風なのが...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...「この罰あたりめが! 顔でも洗つて出直して来やあがれ! しやうのない破落戸(ごろつき)野郎め!汝(てめえ)のお袋を見たことはないが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...鷺と烏ほど似もつかぬ「失業勞働者」という「概念」を「ごろつき」という現實の中から引つぱり出したために...
平林初之輔 「中西氏に答う」
...悪人とかごろつきではないが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...ごろつきのチャフィが現れよった」「金をせびっただろ?」「ああ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...奴らは異なる種族、怠け者、ごろつきで、人の悲しみとか苦しみとか一家離散など平気で、人間性のかけらもない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...あまりに多數のごろつきの玄關に來るのを歎く母の乞を容れて...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...網は時々風にやぶれたりごろつきのかぶとむしにこわされたりしましたけれどもくもはすぐすうすう糸をはいて修繕(しゅうぜん)しました...
宮沢賢治 「蜘蛛となめくじと狸」
...ごろつき学生の解釈とはちがうべきものです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...広東(カントン)ごろつきのアクセントで...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
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