...何もしねえで町の中をごろつき歩いてゐた...
有島武郎 「骨」
...新聞ごろつき――まあいつてみれば...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...けっしてごろつきではない」それを聞いて三根夫は...
海野十三 「怪星ガン」
...「譎漢共(ごろつきかんども)!」スメールがつぶやいた...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...彼は破落戸(ごろつき)のオブリアンが...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「秘密の庭」
...ごろつきウッドリはまったく別種の人間だが...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...ごろつきでも遊び人でもなく...
永井荷風 「草紅葉」
...こんなごろつき手に比べると主人などは遥(はる)かに上等な人間と云わなくてはならん...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ごろつき奴(め)...
葉山嘉樹 「淫賣婦」
...兵隊だかごろつきだかわからない...
久生十蘭 「ノア」
...なすりつけられた泥人形の「平林」に向つて「平林君は果してその人々を指してごろつきと言い食い倒しという理由を見出すことが出來るか?」と色を作(な)してきめつけられる...
平林初之輔 「中西氏に答う」
...あの時ごろつきが妾に言い寄っても...
平林初之輔 「華やかな罪過」
...彼女たちは無頼漢(ごろつき)どものじろりと見る眼に憤って見返すよりも涙ぐんで身を縮め...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「群集の人」
...ごろつきの一団がある場所で非常な悪事を犯しているあいだに...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...あの曲馬団で無頼漢(ごろつき)どもが...
夢野久作 「暗黒公使」
...ごろつき街の連中にすれば...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ごろつき歩く遊民だの...
吉川英治 「平の将門」
...ごろつきのような波の音が僕に英国少女メリーの靴の踵(かかと)と...
吉行エイスケ 「飛行機から墜ちるまで」
便利!手書き漢字入力検索