...思ひがけなくも轢々(ごろごろ)といふ音響(ひびき)が二人の足に響いた...
石川啄木 「鳥影」
...大石や中石がごろごろ重なり合い...
梅崎春生 「八ガ岳に追いかえされる」
...ごろごろと芋蟲のやうに寢てゐた...
太宰治 「逆行」
...石のごろごろした白い河原の上流には...
徳田秋声 「黴」
...小石がごろごろしていましたが...
豊島与志雄 「山の別荘の少年」
...ごろごろしているはずのこの屋敷に...
中里介山 「大菩薩峠」
...ごろごろしている...
中谷宇吉郎 「六三制を活かす道」
......
野口雨情 「螢の燈台」
...閑雅な食慾怠惰の暦いくつかの季節はすぎもう憂鬱の櫻も白つぽく腐れてしまつた馬車はごろごろと遠くをはしり海も 田舍も ひつそりとした空氣の中に眠つてゐるなんといふ怠惰な日だらう運命はあとからあとからとかげつてゆきさびしい病鬱は柳の葉かげにけむつてゐるもう暦もない 記憶もないわたしは燕のやうに巣立ちをし さうしてふしぎな風景のはてを翔つてゆかう...
萩原朔太郎 「青猫」
...彼が腰かけていた薪がごろごろと転がり出し...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...うまいものを食ってごろごろしていれば癒ってしまう」医務室のへっぽこ医者にわかるわけはないのだ...
久生十蘭 「肌色の月」
...でたらめにごろごろしていた...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「群集の人」
...あちこちにごろごろしていました...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...そして きつねめさんを 丸太のように ごろごろ ころがして おもてへ 出します...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう やく 「きつねめさんのはなし」
...石がごろごろしていて歩きにくいのですもの」後(おく)れ先立つ娘の子の...
森鴎外 「杯」
...ごろごろ寝ころがったり...
山本周五郎 「似而非物語」
...波に揉まれて客はごろごろ...
山本笑月 「明治世相百話」
...「ありがたいことではある」ごろごろ鳴りハタめく真夜半ぢかい空を仰いで...
吉川英治 「私本太平記」
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