...近ごろ日本精神なるものについてしきりに語られるのを聞くが...
石原純 「社会事情と科学的精神」
...夏の盛(さかり)の午後四時ごろ...
泉鏡花 「悪獣篇」
...このごろ、あまりお書きにならぬようですね...
太宰治 「渡り鳥」
...平生(ひごろ)よりは大いに身じまいを整え...
谷崎潤一郎 「幇間」
...近ごろ「墨流し」の実験をしているときに...
寺田寅彦 「自然界の縞模様」
...このごろは、だいぶ身体(からだ)もよくなったせいでしょう、こうしているところを前から見ても、横から見ても、誰も病人と見る者はないほどに、姿勢もしゃんとしているし、カーヴの甚だ急に変ずるところでない限り、杖を使わないで歩いて行くところを見れば、誰も、これが盲目(めくら)の人だとはおもいますまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...近ごろはたいていに聞いているからなんともない...
夏目漱石 「三四郎」
...ごろりと腹這(はらばい)になって読み始めた...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「ああん?」「おれあ、このごろ、とてもふしぎなことがあるんだ」「何が?」「おっ母が死んでからは、だれだか知らんが、おれに栗やまつたけなんかを、まいにちまいにちくれるんだよ」「ふうん、だれが?」「それがわからんのだよ...
新美南吉 「ごん狐」
...昼ごろまでそのままに立てかけてあったり...
羽仁もと子 「女中訓」
...すくなくとも昨夜の六ツ半ごろまではたしかにこの船にひとのいたということは...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...三〇年ごろに紐育の黒人のキャバレでやりだし...
久生十蘭 「だいこん」
...秋の半ばごろから...
堀辰雄 「近況」
...このごろの学界に様々の話題と深刻な疑問を投げかけたものはない...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...ちかごろよくたずねてゆく理髪師のところで...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...八夜の十時ごろであった...
山本周五郎 「風流太平記」
...ところがやがて午(ひる)ごろ...
吉川英治 「私本太平記」
...東京では郊外でさえ近ごろめったに見ないが...
吉川英治 「随筆 新平家」
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