...ある夜十一時ごろより...
井上円了 「おばけの正体」
...それで近ごろはしきりに学問ということ...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...46彗星対策(すいせいたいさく)三月の十何日ごろから...
海野十三 「火星兵団」
...ちかごろは、おさむらいも、ふところぐあいがよくないとみえて、一しょう(一・八リットル)どっくりをさげて買(か)いにみえるが、はずかしそうにほおかむりをして、しかも、日(ひ)のくれがたとか、夜(よる)になってから、買(か)いにくるというのが、ふつうだからな...
高山毅 「福沢諭吉」
...友人の細君も離縁になったし、往きがかりじょう、二人は新らしい家庭を作っているだろうが、彼の女がたしかにお八重であるとしたら、この比(ごろ)、東京の方へ来ているか、それとも二人の生活に余裕が出来たので、遊びにでも来ているのだろうか、ああした事情の下にいっしょになった男女に好くあるように、双方から我儘(わがまま)が出たり、面倒な事情が絡(から)まって来たりなんかして、それがために別れてしまって、女は故郷のほうへ帰れないと云うところから、何人(だれ)か知己(しりあい)の者を頼って東京へ来ているのか、もうとうに他に夫が出来ていて、その夫と二人が来ているのか、と云うようなことを考えてみたが、そのうちで、友人と二人で遊びに来ていると云うような、のんきな二人のためには幸福であるべき方のことは、二度と思い浮べてやることができなかった...
田中貢太郎 「妖影」
...三時ごろ眼が覚めたので...
種田山頭火 「其中日記」
...近ごろ苦々しき噂をお聞き申す...
中里介山 「大菩薩峠」
...――近ごろ師匠のところへ來る男の人は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いまごろになつて涙が溢(あふ)れて来る...
林芙美子 「浮雲」
...七ツごろあっしが夜網から帰って来ますと...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...「……えー、薪割りようのものにて、……滅多打ちにしたものらしく、六畳の血の海の中で、……よく流行(はや)るねえ、このごろは...
久生十蘭 「金狼」
...このごろのお嬢さんは...
久生十蘭 「だいこん」
...二十日ごろまでいるでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「涙でこのごろは目も暗くなっておりますが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その夜の、夜半ごろである...
吉川英治 「私本太平記」
...おまえは先ごろ、月輪公の御宴(ぎょえん)に招かれたそうだが、あの館(やかた)には美しい女がたくさんいるだろうな...
吉川英治 「親鸞」
...何かこのごろは、わしにはこの名がぴったりしないように思われてきたのじゃ...
吉川英治 「親鸞」
...「このごろは大抵毎朝ここへ来ますよ...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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