...今ごろはずいぶん保吉を不良少年と思っていそうである...
芥川龍之介 「お時儀」
...――「ことに、このごろは、沙金(しゃきん)もおれを避けている...
芥川龍之介 「偸盗」
...加留多(カルタ)とる皆美しく負けまじく双六(すごろく)に負けおとなしく美しく一月八日 草樹会...
高浜虚子 「五百五十句」
...もつと手ぬるい問題にあつてさへ君の日ごろの高雅な文學論を持てあまして...
太宰治 「陰火」
...宿の女中にたわむれて賭事(かけごと)やら狐拳(きつねけん)やら双六(すごろく)やら...
太宰治 「新釈諸国噺」
...時どき雑誌で拝見するよ」「近比(ちかごろ)は浪人の内職が本職になってね...
田中貢太郎 「雨夜続志」
...このごろ田舎で見た...
徳田秋声 「足迹」
...ごろ寝をしはじめていた...
徳田秋声 「あらくれ」
...私の考へはよほどごろつき性(しやう)にちがひない...
ボードレール 富永太郎訳 「計画」
...このごろの京の天地に於ては物珍しとはしないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...このごろからご飯になったのだから...
羽仁もと子 「女中訓」
...「あれは、玉井金五郎というて、このごろ、聯合組の小頭(こがしら)になった人です...
火野葦平 「花と龍」
...私は、前便で書いたように、若いときからすぐ専門的生活に入って、その旧習にしんでいたから、或時期以後、生活の形が変り、動的要素が殖えて来たら、そういう面が不馴れで、精一杯のところで、そういう生活全体をひっくるめて掌握して仕事をどしどししてゆくという実力が欠けていた、今ごろ、はっきり其がわかります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それを捕(と)らえ得(え)たのは近ごろの快事(かいじ)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...さきごろその碑(ひ)を...
吉川英治 「新書太閤記」
...このごろやたら暴徒の数がふえ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...前の夜の夜半(よなか)ごろからすでに...
吉川英治 「源頼朝」
...帯を解かずにごろ寝していた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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