...『日頃(ひごろ)わたくしは...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...日ごろとはまるで反対だった...
有島武郎 「或る女」
...すると十時ごろまでかかりますね...
海野十三 「爬虫館事件」
...ごろごろところがつて行き...
太宰治 「お伽草紙」
...そうして、「十一月二日の夜、六時ごろ、やはり青森県出身の旧友が二人、拙宅へ、来る筈ですから、どうか、その夜は、おいで下さい...
太宰治 「酒ぎらい」
...このごろは太陽の心を考へてゐる(澄太君が逓友新年号の扉に太陽の使者を書いてゐる)...
種田山頭火 「其中日記」
...ごろ寝して読みちらす...
種田山頭火 「旅日記」
...今ごろはこんな未練も憎悪も苦労もなく...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...日ごろからいだいていたこんな考えが昨今カメラをさげて復興帝都の裏河岸(うらがし)を歩いている間にさらにいくらかでも保証されるような気がするのである...
寺田寅彦 「カメラをさげて」
...このごろの車の傷み方といったら...
永井隆 「この子を残して」
...これだけあれば当分は遊べる――無論その余徳がお絹に及ぶことはあたりまえで、余徳というよりは、むしろあの女がすべての管理を引受けたようなものですから、このごろはまた、それで屋敷にいつきません...
中里介山 「大菩薩峠」
...このごろお年をとって眼鏡をかけました...
林芙美子 「ひらめの学校」
...近ごろ、安南における反皇帝派一味の暗躍などあり、御心痛のあまりもしや錯乱されたのではなかろうか、もしそうなら、早速医家へお伴い申さねばならぬと手ぐすねひいていたのだが、見受けるところ皇帝におかれては、さして取乱したようなご様子もないので安堵の胸を撫でおろし、直立して敬礼すると、「手前ら、殿下の御命令をお待ち申しているのでありまする...
久生十蘭 「魔都」
...デヴォンシャイア公園の財産価値はスラム街より下がるでしょう」真昼ごろ十九件のいわゆるジフテリア症例がデヴォンシャイア公園地区五キロ以内で確認された...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の土壌」
...年中同じことばかり云つてごろごろしてゐるんですよ...
牧野信一 「毒気」
...(b)さきごろ逝(ゆ)かれたアルバ公および我々の元帥ド・モンモランシーの御一生は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...菊人形は明治の産物団子坂の全盛時代を回顧す文化文政ごろ巣鴨に起った菊細工...
山本笑月 「明治世相百話」
...ごく近ごろのことゆえ...
吉川英治 「私本太平記」
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