...午後三時ごろに午後の礼拝を行う寺あれども一般ならず...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...かの女が近ごろ頻りに「わたしには神さまが附いてゐますから...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...近ごろは一般に大分本を読むやうになつた...
内田魯庵 「家庭の読書室」
...いまごろ賢吉君をよぶのでしょうか...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...紀元前五世紀のヘロドトスの「歴史」の中に紀元前一二〇〇年ごろのエジプト王ランプシニトスの話があり...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...お昼ごろになると...
江戸川乱歩 「探偵少年」
...七月の中ごろから収穫がはじまって...
高見順 「いやな感じ」
...先ごろ彼女がもてあそんでいた恋愛は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...このごろではもう前髪を落して...
中里介山 「大菩薩峠」
...いのじヶ原のちょうど真中ごろ...
中里介山 「大菩薩峠」
...お雪が言いました、「ほんとうに耳ざわりですね、先生、いくら呼んだって、叫んだって、死んで行く人を呼び戻すことなんか、できやしませんね」「そうさなあ」「でも魂魄この世にとどまりて……ということもありますから、ほんとうに人間の魂は、死んでも四十九日の間、屋の棟に留まっているものでしょうか」「いないとも言えないね」「そんなら、あのイヤなおばさんなんて、まだ魂魄が、白骨谷か、無名沼(ななしぬま)あたりにとまっているでしょう、怖いことね」「左様、あのおばさんの魂魄は、もう白骨谷には留まっていまいよ」「どうしてそれがわかります」「飛騨の高山が家だというから、いまごろは、高山の方の屋の棟にかじりついているかも知れない、それとも途中、この温泉場が賑(にぎ)やかだから、今晩あたり、この宿の棟のあたりに宿っているかも知れない」「イヤですね、先生、そんなことをおっしゃってはイヤですよ」「でも、お雪ちゃん、お前はだいぶあのイヤなおばさんに、なついていたようだ」「それは、あのおばさん、イヤなおばさんにはイヤなおばさんでしたけれど、それでも憎めないところがあって、イヤだイヤだと思いながら、どこか好きになれそうなおばさんでした、本来は悪い人じゃないのでしょう」「は、は、は、あぶないこと、お前も二代目浅公にされるところだったね、あんなのに好かれると、骨までしゃぶられるものだ」「全く、浅吉さんていう人は、なんてかわいそうな人なんでしょう、おばさんの方は自業自得(じごうじとく)かも知れないが、浅吉さんこそ浮びきれますまいねえ」「だらしのない奴等だ」と言いながら、竜之助は不意に起き上ったのは、厠(かわや)へ行きたくなったのでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...このごろはどうも度胆を抜かれ通しです...
中里介山 「大菩薩峠」
...私は大正十四年ごろに...
蜷川新 「天皇」
...これァ昨夜に限らずいつでも申すんです」「それだけか」「あとは忘れましたねえ」「その花という娘がここへ寄った正確な時間は何時ごろだ」「来たのは十二時十分前ぐらいだったと思います...
久生十蘭 「魔都」
...然るにわたくしは頃日(このごろ)市(いち)に閲(けみ)して一小冊子を獲た...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...この頃(ごろ)男の命が助かると信じていたのが...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...九刻(ここのつ)ごろ...
吉川英治 「江戸三国志」
...近ごろ寺院ばかり襲い廻る強盗の群(むれ)があると聞くが...
吉川英治 「源頼朝」
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