...がりがりごりごりと盛んに噛(かじ)られてゆき...
海野十三 「○○獣」
...ごりごりいっている間に...
海野十三 「○○獣」
...表がごりごりの白木綿に藍だから...
小穴隆一 「二つの繪」
...ごりごりした顎髯にも痛まない程掌面(てのひら)は硬(こは)いらしかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...先の鉢のなかは乱暴にごりごり掻いてあり...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...ごりごりした鎖のように重い縮緬(ちりめん)の小紋だとか...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...昔の織物は何でもこの通りごりごりしている...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...ごりごりした帯や袴の紐に金鎖を絡(から)ませながら...
徳田秋声 「足迹」
...ごりごりした袴(はかま)に零(こぼ)しながら...
徳田秋声 「黴」
...ごりごりした古風な厚ぼったい帯を締めはじめた...
徳田秋声 「挿話」
...ごりごりと霜柱(しもばしら)を踏みつけるような怪しい声が出た...
夏目漱石 「草枕」
...古物商の息子の中村は絹のごりごりするような襯衣を着ていた...
林芙美子 「帯広まで」
...短くて濃い黒い髪の毛をごりごりかいた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...固い羊羹はごりごりと音を立てた...
北條民雄 「間木老人」
...医者が汗を流しながら鋭い鋸でごりごり足をひいてゐるのに...
北條民雄 「間木老人」
... だしぬけに 頭上から べつの 物音が 聞こえてきます ―― のこぎりの ごりごりという 音で それから ひっかきながら わんわん ほえる 子犬の 声も!ネズミたちは のしぼうを とりおとして 耳を そばだてます...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう訳 「ちょびひげサミュエルのはなし」
...みんなバルブレンのおっかあのうちのと同様にごりごりしていた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...ごりごりした白縮緬(ちりめん)の生地へ筆力剛健...
山本笑月 「明治世相百話」
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