...いつでも小問題をごまかしているが...
伊藤左千夫 「箸」
...下宿の拂ひなど旨くごまかして置いて兎に角歸京(かへ)つて來いよ...
高濱虚子 「俳諧師」
...日本銀行でお札をごまかしたのと...
谷崎潤一郎 「少年」
...子供心にもごまかしの不正商品に対して小さな憤懣(ふんまん)を感じるということの入用をしたわけである...
寺田寅彦 「柿の種」
...そしてごまかしでないほんものが取って代わるに相違ない...
寺田寅彦 「断水の日」
...時と空間に関する吾人(ごじん)の狭いとらわれたごまかしの考えを改造し...
寺田寅彦 「春六題」
...分るまではごまかしておくつもりだったんでしょう...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...嘘やごまかしの皮をかぶること最も少い作家であり...
豊島与志雄 「或る夜の武田麟太郎」
...なにかをごまかし...
火野葦平 「花と龍」
...我れ我れをごまかしたり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...ごまかしてゐるわ...
牧野信一 「競馬の日」
...余の異様に熱心な問ひをごまかした...
牧野信一 「余話(秘められた箱)」
...せはしい息できれぎれに口笛を吹きながら泣き出したいのをごまかして立つてゐましたが...
宮沢賢治 「銀河鐵道の夜」
...死人の首でも取ッてごまかして功名しろ」と腰に弓を張る親父(おやじ)が水鼻を垂(た)らして軍略を皆伝すれば...
山田美妙 「武蔵野」
...塗り薬でごまかしてるうちに手おくれになっちゃって...
山本周五郎 「さぶ」
...ともかくごまかした金には違いないだろう...
山本周五郎 「七日七夜」
...」とごまかした...
横光利一 「悲しめる顔」
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