...まごついてゐると...
岩野泡鳴 「日高十勝の記憶」
...拙(つま)らない事でまごついてばかりゐて厭なもんだ...
鈴木三重吉 「桑の実」
...地獄の夢を見ている思いでただまごついて...
太宰治 「おさん」
...ひどくまごついた...
太宰治 「惜別」
...廊下には、他(ほか)の部屋の塾生たちが、五、六人まごついて、こちらの様子をうかがっている...
太宰治 「パンドラの匣」
...思いもかけませんでした……」ミウーソフは最後まで言いきらないうちにまごついてしまって...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...」彼はすっかりまごついてしまった...
豊島与志雄 「金魚」
...ゴットフリートは自分でもまごついてるようにいいはった...
ロマン・ローラン 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ひどくまごついてしまった...
豊島与志雄 「電車停留場」
...彼奴まだ相変らず口先ばかし元気なことを喋つてぶら/\まごついてゐるのか! みつ子がそんなに思ひはしないだらうか...
牧野信一 「渚」
...まごついた幸福な気持で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...栄蔵は一寸まごついた様に...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...どの位まで動いたら気持よく眠れる程度に疲れるのかわからないでまごついています...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ちょいと返事にまごついた...
森鴎外 「雁」
...寝呆(ねぼ)けたような返辞をして何処をまごついていたのだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...そして、そちらのお方は?」楽和(がくわ)は、とたんに、まごついたが、すぐ孫立(そんりゅう)が仲をとって言った...
吉川英治 「新・水滸伝」
...人あたりのごつい...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...悦之進はまごついた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??