...まごついた男は指を組み合わせる...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...本当にまごついてしまつた...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一四年一一月号)」
...義雄はちよツとまごついた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...何だかまごついてばかりゐまして...
鈴木三重吉 「桑の実」
...俺にくれ」私はまごついた...
太宰治 「親友交歓」
...以前と違って、矢鱈(やたら)に私にお追従(ついしょう)ばかりおっしゃるので、私は、まごついて、それから苦しくなりました...
太宰治 「千代女」
...頗(すこぶ)るまごついたそうである...
太宰治 「令嬢アユ」
...あなたがそんなことをなさるとわたしはまごついてしまいます...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...車は湯島の辺をあっちこっちまごついた...
徳田秋声 「足迹」
...」彼はすっかりまごついてしまった...
豊島与志雄 「金魚」
...「何(なん)のためにだい?」クリストフはまごついた...
ロマン・ローラン 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...息ぎれがして、顔色が一層蒼白(あをじろ)くなつた栄蔵だけが、どこへ身を隠したものかと、まごついてゐた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...ごつい体格の衛兵たちが棺台(かんだい)のまわりに直立不動...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...マチアはまごついたようであった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...本当ですか」「それがどうかしたか」「私は――」と彼はちょっとまごついた...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...周瑜もいささかまごついた形だった...
吉川英治 「三国志」
...「いるといったのか」主人の意外な受け方に、取次の家人は、まごついた...
吉川英治 「平の将門」
...あっしは一刻もこの鮎川部屋にまごついちゃいられません...
吉川英治 「八寒道中」
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