...この不意打ちに今度は自分がまごついて...
有島武郎 「或る女」
...我々はどこで顔を洗う可きかに就いて多少まごついた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...まごついているお鳥の如きは...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...巡査がまごついて横から口を出した...
大阪圭吉 「坑鬼」
...住職はまごついてから...
太宰治 「陰火」
...」向うも赤面し、私も赤面し、まごついて、それから、とにかく握手した...
太宰治 「雀」
...とっさに適切の形容等、私のような愚かな者にはとても思い浮かばず、まごついて、ふと呟(つぶや)いた無意味な形容詞一つが、妙に強く相手の耳にはいって自分の真意を曲解されてしまう事も少くないだろうし、どうも私は、この一問一答は、にがてなのだ...
太宰治 「惜別」
...二人ともすっかりまごついてしまった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「富籤」
...チャールズ・ダーネーはどう答えていいかまごついた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...浅草辺をまごついていた折であった...
徳田秋声 「足迹」
...クリストフはまごついてしまって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...まごついている君はなおさらつらいだろう...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...老人(としより)の泥棒はまごついて外後架(そとごうか)へ逃込んで...
長谷川時雨 「源泉小学校」
...少しうろたえてまごついてはいたが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...残りの観客を連れてきなさい」ジェナがまごついて言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...このまごついた男は...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...まごついたようです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...おびただしく持ち味の漢学を駆使するので総じてごついという感によくつきあたる...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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