...入道さまは手続きのやり直しに大まごつきにまごついた御様子でございました...
太宰治 「右大臣実朝」
...」突然、汽車賃の事など言い出したので、私はまごついた...
太宰治 「故郷」
...自分はかえってまごついているくらいである...
太宰治 「惜別」
...ひばりは鈴虫がきらいなの?」と妙な逆襲の仕方をして来たので、僕はわけがわからず、実にまごついた...
太宰治 「パンドラの匣」
...廊下には、他(ほか)の部屋の塾生たちが、五、六人まごついて、こちらの様子をうかがっている...
太宰治 「パンドラの匣」
...東京へ来て長い間まごついていたことを...
徳田秋声 「足迹」
...浅井は少しまごついたような返事をしたが...
徳田秋声 「爛」
...あちこちに移動してまごついてるうちに...
豊島与志雄 「白藤」
...まだ片輪の境遇にまごついている二人に...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...ジェシはますますまごついた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...それほどまごついている様子はない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...かれはまごついた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...このまごついた男は...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...「杉田さんが妻帯なさらないのはその意味からなんですか」「わたしが妻帯しない意味だって」思いがけない質問なので庄三郎はまごついたらしい...
山本周五郎 「菊屋敷」
...なんだ」と先生はまごついて...
山本周五郎 「季節のない街」
...淵辺伊賀守のごつい体をでんと押しかぶせに捻じ伏せておられたのだった...
吉川英治 「私本太平記」
...潘爺さんはまごついた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...――一応はそうとしか見えない手織木綿のごつい羽織に野袴(のばかま)という旅拵(たびごしら)え...
吉川英治 「宮本武蔵」
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