...まごついてゐると...
岩野泡鳴 「日高十勝の記憶」
...をんな客はまごついた返事だ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...義雄は今からも早や多少まごついてゐる形がある...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...ちょっとまごついていた...
大杉栄 「日本脱出記」
...三藏は最前からまごついて居たのが此時赤面して「何ですか」と言ふ...
高濱虚子 「俳諧師」
...まごついてしまふ...
太宰治 「お伽草紙」
...そんなことをするのを銀行家って言うんですか?」ロリー氏はこの返答のしにくい難問に大いにまごついたので...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...浅草辺をまごついていた折であった...
徳田秋声 「足迹」
...「今こそこうしてまごついちゃおりますけれど...
徳田秋声 「黴」
...「何(なん)のためにだい?」クリストフはまごついた...
ロマン・ローラン 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そこにまごついて收拾出來ない氣分の混亂があつた...
室生犀星 「末野女」
...そうです」万三郎はすっかりまごついて...
山本周五郎 「風流太平記」
...万三郎のまごついたようすが...
山本周五郎 「風流太平記」
...山蚕織(やままゆおり)のごつい大口袴(おおぐち)...
吉川英治 「私本太平記」
...意外なものに打たれてまごついたが...
吉川英治 「新書太閤記」
...あっしは一刻もこの鮎川部屋にまごついちゃいられません...
吉川英治 「八寒道中」
...童子はまごついて...
吉川英治 「宮本武蔵」
...毎朝、彼は小役人のようにせかせかした、ごつい、小刻みな足どりで、配達夫のジャッコを車に載せて行き、ジャッコは、町で頼まれて来たことづけや、香料とか、パンとか、肉屋の肉とか、二、三の新聞、一通の手紙などを村々の家へ届けて回る...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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