...にごった水のしずくが緑の枝の上にはねあがりました...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「幸福のうわおいぐつ」
...ごったがえしてもみあっている...
海野十三 「海底大陸」
...荷造りやなにやかやでごったがえしの忙(いそが)しさの中にあるのにもかかわらず...
海野十三 「人造人間エフ氏」
...ごったがえしていました...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...両方で、男と女とが芋の子のように湯壺の中にこみ合って、ごった返してる...
豊島与志雄 「或る素描」
...墓穴も区劃もごったまぜになり...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...あの方のお身の上にたいする心配と絶望がごったにいりまじって...
久生十蘭 「だいこん」
...まるで芋をあらうようにごった返した...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...ごった返している人込みのあいだを押し分けてゆく厄介(やっかい)さも...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...静寂な庭園はまもなく大勢の上流階級の人々でごった返し...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...路上には辻馬車や乗合馬車や自動車がごった返している...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...禁断のおごった気持によってつぐなわれている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...ごったくや如きのかもになるような男には...
山本周五郎 「青べか物語」
...蒸気河岸とこの堀(ほり)に沿って、釣舟屋が並び、洋食屋、ごったくや、地方銀行の出張所、三等郵便局、巡査駐在所、消防署――と云(い)っても旧式な手押しポンプのはいっている車庫だけであったが、――そして町役場などがあり、その裏には貧しい漁夫や、貝を採るための長い柄(え)の付いた竹籠(たけかご)を作る者や、その日によって雇われ先の変る、つまり舟を漕(こ)ぐことも知らず、力仕事のほかには能のない人たちの長屋、土地の言葉で云うと「ぶっくれ小屋」なるものが、ごちゃごちゃと詰めあっていた...
山本周五郎 「青べか物語」
...ごったくやの女たちを伴(つ)れこんで...
山本周五郎 「青べか物語」
...ごったくや夕方、私が散歩から帰って来ると、小料理屋「澄川」の娘のおせいちゃんが肩を振りながら小走りに来て、私を呼び止めた...
山本周五郎 「青べか物語」
...「ごったくやの松の家の女で...
山本周五郎 「青べか物語」
...またどこかの納屋の中で……腹が減るとごったく屋の裏口を覗(のぞ)き廻る...
山本周五郎 「お繁」
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