...それから大金持と乞食とがまるでごった返しているのである...
上村松園 「余齢初旅」
...ごったがえしていました...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...この間も阿母さんが天麩羅(てんぷら)おごったんだけれど...
徳田秋声 「仮装人物」
...このごった汁というのは...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...そして凡てのことがごったになって...
豊島与志雄 「悪夢」
...黄いろくにごった水に横だおしになって...
新美南吉 「ごん狐」
...焼跡を湿している鳶(とび)の者とがごった返しております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そういうごったがえしのなかを...
久生十蘭 「新西遊記」
...ひどくごったかえしたということだった...
久生十蘭 「だいこん」
...ごったに押しこんである...
久生十蘭 「蝶の絵」
...これでごったかえされ...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...むし暑い、にごった空気が、呼吸を苦しくする...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...バーは酒を声高に求める汗臭い人々でごった返し...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の川」
...ごった返す荷物に腰を下ろし馬の首を抱いて泣き濡れてゐるであらうおまへ枯れた田地と失業に脅える工場を後に残して一枚の召集状でむりやりに×××(10)行かれるおまへらにとって...
槇村浩 「出征」
...てめえをごったくやから身受けしてやったんだぞ」「身受けをしたのはてめえの勝手だ...
山本周五郎 「青べか物語」
...浦粕じゅうのごったくやの女たちみんなが...
山本周五郎 「青べか物語」
...日曜日のこととて大人と子供で園内はごった返していたので...
横光利一 「スフィンクス(覚書)」
...ごったに交じっているじゃないか」「一応はと...
吉川英治 「松のや露八」
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