...にごった水の面などが見えなくて...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...ごったがえしをしている有様を見て愕いた...
海野十三 「地軸作戦」
...などとごった返して...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...その妻のキルト踊り・茶店・道化役・パイナップル売り・れもねえど・早取(はやとり)写真・歌留多(かるた)当てもの・競馬の忠告(チツゴ)売り・その他種々のごった返すなかを往きつ戻りつしている...
谷譲次 「踊る地平線」
...いろんな感情がごったに乱れていた...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...足のぐらぐらする餉台の上には馬鈴薯(じゃがいも)と大根とのごった煮と冷たい飯とだけだった...
豊島与志雄 「神棚」
...黄いろくにごった水に横だおしになって...
新美南吉 「ごん狐」
...乳色のにごったものであります...
新美南吉 「和太郎さんと牛」
...――おごったのはあっしの方ですよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ごったに押しこんである...
久生十蘭 「蝶の絵」
...ごったかえしていたからである...
久生十蘭 「南極記」
...むし暑い、にごった空気が、呼吸を苦しくする...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...禁断のおごった気持によってつぐなわれている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...その日は宿屋の女中にまんじゅうをおごった...
武者金吉 「地震なまず」
...お濠の水よりも青くにごった...
吉川英治 「大岡越前」
...勝ちおごった曹操の軍は...
吉川英治 「三国志」
...お防ぎの軍勢をくだしおかれますように」朝廷はごった返した...
吉川英治 「私本太平記」
...武家の騎馬、上卿たちの牛車、ごった返して、はかどらぬまに、吉田山の下あたりで、霧の日はもう暮れかけていた...
吉川英治 「私本太平記」
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