...政治上のごたごたの事や...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...そのために大ぶごたごたしてはいたそうだが...
大杉栄 「日本脱出記」
...朝から晩までごたごたと人が出はいりするのが例であるが...
田山花袋 「田舎教師」
...実にごたごたとよく色々のことが鮨詰(すしづめ)になっている...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...わたしなんだか頭がごたごたしてしまって...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...それに平田が独り者なので一層そこらがごたごたと取りちらしてあるように見える...
豊島与志雄 「過渡人」
...必ず女を中心にして甚気まずい紛擾(ごたごた)の起った時で...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...今の信仰で満足しているからわざわざ家庭内にごたごたを起こしてまで改宗する必要は認めないと言いましたね...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...ごたごたと相変らずの人の波だ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...その床にごたごたと並んだオーバーシューズの列がアカーキイ・アカーキエウィッチの目に映った...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...頭がごたごたして愉快でなく...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...そのとき不意に前夜の寝台車の中のごたごたとした光景が彼に思い出された...
堀辰雄 「恢復期」
...そのあくる日夜明けから町はごたごたにぎわっていた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...「――本国であんなごたごたしているのに...
宮本百合子 「北へ行く」
...当時の日本をいっぱいにしていたやぼな社会的・階級的ごたごたからは目をそらして...
宮本百合子 「現代の主題」
...ごたごたとなって平凡らしい綿々が生じたとしても...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...履物がごたごた並んでいるのを...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...ごたごたと配置して...
蘭郁二郎 「足の裏」
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