...話が八重(やえ)になって少しごたごたしますが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...社の重役の間に資本の事でごたごたが起ったとやらで...
太宰治 「おさん」
...何のかのと物の分った顔をして年中ごたごたをつづけている自分の家庭を顧みると...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...色々ごたごたと色取りを取り合せ...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...ごたごたした仕事を概約すれば...
豊島与志雄 「都会に於ける中流婦人の生活」
...人事のごたごたのないところへ行って...
中里介山 「大菩薩峠」
...家の中のごたごたから勘当されて自棄でいたから...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...ごたごた文句を言っている人間の横ッ面をひっぱたいてやりたいと思う...
林芙美子 「新版 放浪記」
...何だかごたごたしたその家庭は...
林芙美子 「新版 放浪記」
...その畫面一ぱいに何だか得體の知れぬ壞れたものがごたごたに積み上げられてゐる間から...
堀辰雄 「續プルウスト雜記」
...ごたごたや不幸の元凶じゃない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...病んでいる都のごたごたした中心地へ没入して行った...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...現実にはこの三種三様の心理が極めてごたごたとまざり合って...
宮本百合子 「一票の教訓」
...ただこれも江戸末期のごたごたした風が残って...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...そしてとびまわる子供たちでごたごたしていた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...そういうごたごたが影響したものか...
山本周五郎 「おばな沢」
...夕方のごたごたしたときに帰る...
山本周五郎 「めおと蝶」
...このごたごたの間に印度自身の機械が発達して...
横光利一 「欧洲紀行」
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