...そこにはごたごたとした小さな食物の店がある...
上村松園 「余齢初旅」
...羊の群れのようにごたごたとより集まっていた...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...電話などがしっきりなしにやって来てごたごたしていた...
相馬泰三 「六月」
...妙子と啓坊と兄との間のごたごたを知っていたので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ちょっとしたごたごたが出発を引き留めた...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「女房ども」
...こっちはごたごた家庭的なので少し照れていた...
徳田秋声 「仮装人物」
...ごたごた集まっていた...
徳永直 「あまり者」
...それに平田が独り者なので一層そこらがごたごたと取りちらしてあるように見える...
豊島与志雄 「過渡人」
...それはただ妙にしんみりとした――それでいてごたごたした――晩餐だった...
豊島与志雄 「子を奪う」
...ごたごたした仕事を概約すれば...
豊島与志雄 「都会に於ける中流婦人の生活」
...ごたごたに建て込んだ間から湯屋の烟突(えんとつ)が屹立(きつりつ)して...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...國内に未だ紛爭(ごたごた)が絶えぬ故...
中島敦 「盈虚」
...こら」彼はごたごたした故紙の中から...
夏目漱石 「道草」
...何となくごたごたした文章である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ごたごたに積まれた上衣やネクタイや靴のなかに埋まりながら...
堀辰雄 「恢復期」
...うちのものがごたごたしてやってゆくのよかったと思います...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ちょっとごたごたしたが...
山本周五郎 「落葉の隣り」
...再々仲人を介してごたごたの繰返しが始まったが...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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