...僕は押入から出してきた電気麺麭(パン)焼器でこんがりと焦げた薄いトーストを作っては喰べ...
海野十三 「深夜の市長」
...こんがりと焼け上った気味だ...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...じろりと医者の顔を尻目にかけて欠餅(かきもち)か何ぞのやうにこんがり焼け上つた自分の耳をむしや/\食べてしまつた...
薄田泣菫 「茶話」
...こんがりと焼け上つた身内の温まりとその味までも...
薄田泣菫 「独楽園」
...こんがりと遠火(とおび)にあてたような色に変っていたが...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...鴉と子供人を葬るところ梅の花・墓場へみちびくみちの落葉鳴らしゆく落ちてそのまゝ芽生えた枇杷に枇杷・ぼんやりをればのぞいては啼くはひたたき・さびしさのはてのみちは藪椿・風に木の葉のさわがしいさうろうとしてゆく・夜ふけの餅のうまさがこんがりふくれ・枯れたすゝきに日が照る誰かこないかな黎々火君に秋田蕗二句蕗の芽もあんたのこゝろ・あんたのこゝろがひろがつて蕗の葉二月十七日あたゝかい...
種田山頭火 「其中日記」
...こごめ餅こんがりふくれた戯作一首世の中に餅ほどうまいものはないすいもあまいも噛みしめる味一月廿五日霜晴れ...
種田山頭火 「其中日記」
...両側をこんがり焼いた...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...小屋ごとこんがり燒かれて居ますぜ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...木の臺がこんがりと燒けかけてゐた...
林芙美子 「暗い花」
...こんがり焦(こ)げたような...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...そは餅を小さく切りこんがりと焼き湯に漬けて柔になし椀に盛りて大根卸(おろ)しを懸け砂糖を少しく振り焼海苔を細く揉みてかけ醤油を少しく滴(たら)して食す...
村井弦斎 「食道楽」
...ひとりでにこんがりと...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...こんがりとした二つの骸骨(しゃりこうべ)が...
吉川英治 「神州天馬侠」
...これで林冲(りんちゅう)も、こんがりと、黒こげになったろう」――声には都で覚えがある...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「汝(てめ)ッ方(ち)のような、青侍に、カスを喰って泣き寝入りをするような闘鶏師(とりし)たあ、闘鶏師がちがう」「江戸にだけでも二、三百、駿府(すんぷ)、甲府、上州と、仲間の眼だけが集まりゃ、旗本の一軒や二軒、屋台骨を揺り潰(つぶ)すぐれいなことは朝飯前だ」「うぬを片づけてから、武島町の古屋敷も、たたき潰(つぶ)してやらなけれやあ、闘鶏師の面(つら)がたたねえ」「舌でも噛め、後は、火葬にして、こんがり、焼いてやらあ」ばりばりッと、家の中で凄(すさ)まじい音がした...
吉川英治 「松のや露八」
...こんがりと焼いて貰いたいのだが……」狂炎地獄(きょうえんじごく)「えっ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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