...彼はこわごわ石油の空き函のなかから首をあげてみた...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...早速こわごわ封を切って見ますと...
海野十三 「三角形の恐怖」
...この不気味な鋼鉄の怪物をこわごわ見やった...
海野十三 「人造人間事件」
...こわごわ岩原に足を下ろした...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...ふたりは、しばらく、目をとじていたあとで、こわごわ、そっと目をひらいてみました...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...それから、ずっとおくれて、こん棒などを持った町の男の人たちが、こわごわ、つづいているのです...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...笹村は産室の隅の方からこわごわそれを眺めていたが...
徳田秋声 「黴」
...その自白を遅らせようとこわごわつとめていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...こわごわ頭を出して様子をきいて居ますと...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...勝手口より怕々(こわごわ)のぞけば...
樋口一葉 「大つごもり」
... 岩場のうら 木かげのあたりで こわごわながら うかがいます...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう やく 「きつねめさんのはなし」
...私は子供たちの真似(まね)をしてそれを一つずつこわごわ口に入れてみた...
堀辰雄 「美しい村」
...或る朝、私はふとベッドから起き上って、こわごわ一人で、窓際(まどぎわ)まで歩いて行ってみたい気になった...
堀辰雄 「燃ゆる頬」
...強々(こわごわ)しく非音楽的な言いようをすれば善(よ)いことも悪く思われる...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...四人の男がこわごわ馬車からその箱をおろして...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...女は恐々(こわごわ)見上げて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...怖々(こわごわ)...
吉川英治 「宮本武蔵」
...が、間もなく、こわごわ、素直(すなお)に、戻って来る...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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