...どっかで聞いた声音(こわね)である...
海野十三 「恐怖の口笛」
...幸(さいわ)いに、その器械をつんだ自動車が、あそこにああして、こわれずに、ちゃんとしているんだ」と、博士は得意そうにいった...
海野十三 「人造人間の秘密」
...こわれたところから入りこむんだ」「へえ...
海野十三 「太平洋魔城」
...こわきにかかえたのです...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...なんてこわい顔するの? 銀ちゃんをかついだって...
江戸川乱歩 「超人ニコラ」
...こわきにかかえたまま...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...吉蔵! やぶってしまえ! どうせこわす家だ...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...「二三杯つづけてめしあがれ」女は憲一の気もちを硬(こわ)ばらさないようにと勤めている容(ふう)であった...
田中貢太郎 「藤の瓔珞」
...そんなに怖(こわ)がる因縁(いんねん)がないじゃありませんか」二人がこんな押問答をして...
夏目漱石 「明暗」
...その声を、深い、うつろな、こわばった、遠い、この世のものとは思われぬ魔物のような、無形の、――とでも形容すべきでしょうか? 何と言ったらいいでしょうか? それはわたくしの経験の最後のものでした...
西尾正 「墓場」
...わしのことはこわがらんでいい...
ダグラス・ハイド Douglas Hyde 館野浩美訳 「首なし」
...恐(こわ)いわ、恐いわ」さっきのおだやかな表情はなくなって、劇(はげ)しい不安と恐怖でひき歪んだ顔で、囈言(うわごと)のように叫びつづけるのだった...
久生十蘭 「キャラコさん」
...商取引をぶちこわしたりするのだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
... モペット?」でも モペットは こわくて こわくて たるから 1ども 顔を 上げられていなくて...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう訳 「ちょびひげサミュエルのはなし」
...肌膚の剛(こわ)くなるは常の習いなるに...
南方熊楠 「十二支考」
...バックにとって芸術の一つのスランプへの道を暗示するいくらかこわい徴候ですが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...人間もこわくはありません...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...声遣(こわづか)い...
与謝野晶子 「産屋物語」
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