...事務所の硝子(ガラス)を広岡がこわすのを見たという者が出て来た...
有島武郎 「カインの末裔」
...どうしても水(みず)を恐(こわ)がって仕方(しかた)がなかった...
ハンス・クリスチャン・アンデルゼン Hans Christian Andersen 菊池寛訳 「醜い家鴨の子」
...文学上の霊感とかいふこわい夢魔と仲よくしてゐない時のパパは...
稲垣巖 「父八雲を語る」
...こわい」「ふしぎだ...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...それをこわきにかかえて...
江戸川乱歩 「超人ニコラ」
...兄さんに来た葉書を見たのかしら」せっかくの気分がこわれたと俺に感じさせる声だった...
高見順 「いやな感じ」
...予ハ近々ニ婆サンニ無理ニ承諾サセテ壊(こわ)シ屋ヲ入レヨウト思ッテイタノデアッタ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...こわかつたんだな!」突然Bは一行の沈黙を破つた...
田山録弥 「草道」
...それにただそっともたせかけて建てた石造の部分が滅茶滅茶に毀(こわ)れ落ちていた...
寺田寅彦 「静岡地震被害見学記」
...正当にこわがることはなかなかむつかしいことだと思われた...
寺田寅彦 「小爆発二件」
...身体の組織がこわれかけてるのだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...煉瓦(れんが)造りの本館のこわれた室々がのぞき見られる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その油気(あぶらけ)のない硬(こわ)い髪の毛が...
夏目漱石 「門」
...微塵(みじん)にこわれてしまいました...
野村胡堂 「判官三郎の正体」
...かえって自然を人工でこわすようなものが多く...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...毀(こわ)れ物を片付けたり...
夢野久作 「暗黒公使」
...恟々(こわごわ)はいった...
吉川英治 「新書太閤記」
...お重(じゅう)につめた赤飯(こわめし)と煮(に)しめである...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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