...ころがすと裏が出る...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...ちょうど室の東西のところがすべて三寸角の柱の格子になっていて...
大杉栄 「獄中消息」
...おほきなひびきを人形師の糸でころがすザクロ石...
大手拓次 「藍色の蟇」
...わが国のごときはイギリスなどに比べても及ばぬところがすこぶる多いからさらに数倍の努力を要する...
丘浅次郎 「理科教育の根底」
...玉をころがすような朗らかなワーブリングを聞くのが楽しみであった...
寺田寅彦 「柿の種」
...ところがすべてが徒勞におわって...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...それをころころと二三度ころがすうちにかすかな澱粉性の味をのこして溶けてしまふ...
中勘助 「銀の匙」
...ザマを見ろといったような捨鉢気分で突っころがすと...
中里介山 「大菩薩峠」
...三四郎にもばかげているところがすこぶるおかしいんだが...
夏目漱石 「三四郎」
......
野口雨情 「枯草」
...ところがすぐ、こういうふうにやってみたことがむだだったことに腹がたち、もう一度引返して、六階のとっつきの扉をノックした...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...起上り小法師をころがす様に...
平出修 「逆徒」
...いよいよ自分という雪達磨が転がせばころがすほどに大きく大きくなりまさっていった...
正岡容 「小説 圓朝」
...咽喉をころがす技巧を売物にするコロラチウラ・ソプラノには荷が重過ぎて最後の幕になるとうたえなくなってしまうのです...
三浦環 「お蝶夫人」
...一日おきのところがすっかり飛び...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...向うへはねころがす...
三好十郎 「胎内」
...したところがすぐ忘れてしまって...
柳田國男 「地名の研究」
...彼女の傲(ごう)がんなこころがすこしの反省もなく...
吉行エイスケ 「女百貨店」
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