...底にある石という石はみんなころがす勢いではねて行く...
板倉勝宣 「山と雪の日記」
...癲癇(てんかん)や常習的酒呑みには結婚をさせぬとかいうごとき規則の設けてあるところがすこぶる多い...
丘浅次郎 「民種改善学の実際価値」
...わが国のごときはイギリスなどに比べても及ばぬところがすこぶる多いからさらに数倍の努力を要する...
丘浅次郎 「理科教育の根底」
...その云ひ慣れない「往診」といふ言葉を口の中で物をころがすときのやうに珍しげに云つて見た...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...ところがすぐそのあと...
壺井栄 「二十四の瞳」
...裏のほうでゴロゴロと板の上を何かころがすような音がしている...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...ところがすぐあとでポケットを探ると...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ところがすき焼だけは...
中谷宇吉郎 「風土と伝統」
...昨日から人と車を天然自然ところがすべく特にこの地を相し得て余を連れだしたのである...
夏目漱石 「自転車日記」
...玉をころがすようなよい声でした...
新美南吉 「子どものすきな神さま」
...ところがすぐ、こういうふうにやってみたことがむだだったことに腹がたち、もう一度引返して、六階のとっつきの扉をノックした...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...まるで石ころでもころがすように無造作にとっくり返し...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...ところがすつかり振られて了つてね...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...センチメンタルなところがすこしもない...
宮本百合子 「窪川稲子のこと」
...ところがすっかり当がはずれた...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...テーブルのところがすこしずつ暗くなって来ました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...妹のこころがすぐ分った...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼女の傲(ごう)がんなこころがすこしの反省もなく...
吉行エイスケ 「女百貨店」
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