......
石川啄木 「一握の砂」
...底にある石という石はみんなころがす勢いではねて行く...
板倉勝宣 「山と雪の日記」
...『あの音をよく響ける金属で覆ふた円天井を大きな鉄の球をころがすので出る音だと思つてゐました...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...ちょうど室の東西のところがすべて三寸角の柱の格子になっていて...
大杉栄 「獄中消息」
...癲癇(てんかん)や常習的酒呑みには結婚をさせぬとかいうごとき規則の設けてあるところがすこぶる多い...
丘浅次郎 「民種改善学の実際価値」
...嘗めころがすのである...
寺田寅彦 「柿の種」
...ところがすぐあとでポケットを探ると...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...またその正体の知れないところがすなわち他の婦人に見出しがたい嫂(あによめ)だけの特色であるようにも考えて見た...
夏目漱石 「行人」
...ところがすぐ、こういうふうにやってみたことがむだだったことに腹がたち、もう一度引返して、六階のとっつきの扉をノックした...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...まるで石ころでもころがすように無造作にとっくり返し...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...その仕事のいちばん厄介なところがすんでしまうと...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...咽喉をころがす技巧を売物にするコロラチウラ・ソプラノには荷が重過ぎて最後の幕になるとうたえなくなってしまうのです...
三浦環 「お蝶夫人」
...わたしを噛みやぶり泥の中へころがすことで...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第十巻)」
...センチメンタルなところがすこしもない...
宮本百合子 「窪川稲子のこと」
...ところがすっかり当がはずれた...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...ほんとに わたしはらんばうものおさらは こはすしインクは こぼすし時計は ころがすしおはしは をるしばた/\ あるくしむしは ころすし...
村山籌子 「〈あかい、やさしい はなもやうが〉」
...したところがすぐ忘れてしまって...
柳田國男 「地名の研究」
...鞠(まり)をころがすように...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索