...これ幸いと身を寄せることになった...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...子供心にほしくてほしくてたまらなかったが、親類の人に遠慮して言い出せずもじもじしていたが、折りよくそこへ家の丁稚が通り合わしましたので、私はこれ幸いと、丁稚に半紙へ波の模様のある文久銭を六つならべて描いて、「これだけ貰って来ておくれ」とことづけて、やっとそれを買うことが出来ました...
上村松園 「あのころ」
...これ幸いと骨休めをしている...
梅崎春生 「狂い凧」
...帆村はやむなくゲーム取が持ってきたお茶を啜(すす)りながら、台のあくのを待つよりほかなかった――という気持で、これ幸いと、場内のあちこちにぶら下っているポスターを眺めまわした...
海野十三 「暗号数字」
...これ幸いと鬼の留守に洗濯をやっているのであろうと...
海野十三 「地獄の使者」
...博士はこれ幸いと...
海野十三 「戦時旅行鞄」
...これ幸いと、僕は小屋に忍びこむことにした...
海野十三 「地球を狙う者」
...あの男が滝の落口へ昇って行ったのを見すまして、これ幸いと、君がうしろからつき落としたのだ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...これ幸いと赤ン坊を弘さんの傍へ置いて...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「あの顔」
...夫の留守に新聞雑誌記者の訪問をこれ幸い...
永井荷風 「妾宅」
...そこで頬張ッていた楊枝をこれ幸いと...
二葉亭四迷 「浮雲」
...これ幸いと食事を一人で摂った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...フィールデンはこれ幸いと...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...これ幸いと早速そこの主人に仲人をたのんだのです...
牧野富太郎 「植物記」
...これ幸いとガッチリ引っかけた...
夢野久作 「冥土行進曲」
...矢代はこれ幸いと思い...
横光利一 「旅愁」
...あの時の彼奴の素振りは、わしも少し変だと思ったが」「お馬を賜わり、これ幸いと、風を喰らって逃げ去ったのかも知れませんぞ」「――とすれば、捨ておけん曲者(くせもの)だが...
吉川英治 「三国志」
...これ幸いのように...
吉川英治 「私本太平記」
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