...観音様も、これだけは、御約束をおちがえになりません...
芥川龍之介 「運」
...これだけのことはつけ加えておきたい...
芥川龍之介 「仏蘭西文学と僕」
...これだけ貞世から隔たると葉子は始めて少し気のゆるむのを覚えて...
有島武郎 「或る女」
...今日これだけ国民の共鳴を得た運動は...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...これだけでは鴉が音の拍節を聴き分けるという証拠には勿論ならない...
寺田寅彦 「鴉と唱歌」
...これだけの冥利(みょうり)は知っているのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...これだけ話をきけば...
中谷宇吉郎 「千里眼その他」
...「これだけの生活(くらし)をしていて...
夏目漱石 「道草」
...これだけは許して貰ひたい...
南部修太郎 「疑惑」
...これだけの事を聞き込んで来ました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これだけ書いてあつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これだけひき離しておけば...
久生十蘭 「姦(かしまし)」
...これだけでは当事(あてこと)もないが...
久生十蘭 「魔都」
...これだけ大勢の軍人が立会うのは...
平光吾一 「戦争医学の汚辱にふれて」
...これだけ条件がそろえば...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...これだけの事実を握ると私は俄然(がぜん)として一道の緊張味を感じない訳に行かなかった...
夢野久作 「暗黒公使」
...日本もこれだけの味を出すようになった技術にひそかに驚きを感じスープの皿を傾けるのだった...
横光利一 「旅愁」
...却(かへつ)て微力な中から是丈(これだけ)或(ある)種の調和的な日本趣味を具体し得た日本街(まち)を感心だと思ふ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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